12 末梢神経のおはなし(1)末梢神経一般・視覚(4)

2 視覚の異常

ここからは主に感覚神経の

「おかしい!」にうつりましょう。

五感のうち3つを、

視覚、聴覚、触覚(と皮膚)の順に

紹介していきますね。

視覚は今回、

聴覚と触覚は次回以降のおはなしです。

 

視覚は外界情報を映像で取り入れるもの。

特にヒトでは、

情報の大部分を視覚に頼っていますね。

どうやって外界情報を中枢に送るのか、

簡単におさらい。

画像を取り入れ、

電気信号の情報にして脳へと送るプロセスの復習です。

画像の取り入れはカメラ(できればアナログ)を

イメージすると分かりやすくなります。

カメラには、レンズと、しぼりと、フィルムがありますね。

画像(光)を取り入れ、

ピント(焦点)をフィルムのところに合わせるのがレンズ。

取り入れる光の量を調節して、

真っ白や真っ黒になることを防ぐしぼり。

画像を記録するフィルムです。

 

ヒトの目なら、レンズの代わりが水晶体、

しぼりの代わりが虹彩、フィルムの代わりが網膜ですね。

網膜は画像を光の色の情報に変換して、

視神経(第2脳神経)で脳に送ります。

「記憶(記録)」は、脳にお任せです。

でも、これだけではゴミ等で傷がついてしまいます。

それを防ぐために虹彩の外側をカバーする「角膜」があり、

さらにその外側をまぶたで覆っています。

入ってしまったゴミは、涙で洗い流しますね。

まぶたの内側と白目の部分が「結膜」。

眼球の見えない部分(球の大部分)は

「強膜」が球形を保っています。

頭蓋骨の眼球を入れるくぼみが「眼窩」ですね。

ピント調節は、水晶体についている

チン小帯とそれを取り巻く毛様体筋がしていますよ。

 

簡単な復習終了。

個別の「変!」に入っていきますよ。

まずは近視・遠視・乱視・老視(老眼)の

おはなしからスタートです。

 

(1)近視、遠視、乱視、老眼、白内障

何かを「見た」ときに、その画像が網膜で

ちょうどピントの合った状態になるのが「正視」。

この状態になるように、

チン小帯と毛様体筋は日々頑張っています。

どんなに頑張っても、網膜の手前で

焦点(ピントの合う点)ができてしまうのが「近視」。

どんなに頑張っても、網膜の後ろに

焦点ができてしまうのが「遠視」です。

どちらも画像がぼやけて「よく見えない」状態ですね。

だから眼鏡やコンタクトレンズを

眼球の前において「矯正」することになります。

近視なら凹レンズを前に置くと、

遠視なら凸レンズを前に置くことで、

網膜で「ピントぴったり!」に出来ます。

乱視は焦点の位置が水平方向と垂直方向で異なるもの。

そのせいで「ものが歪んで見える(ぶれてよく見えない)」

状態になります。

老視(老眼)は、

近くにピントを合わせることができない状態。

近視用メガネや累進多焦点レンズ(遠近両用メガネ)で

はっきり見えるようになります。

「老視」といいますが、

40代半ばごろから水晶体の弾力低下で生じてきますよ。