4 総論:免疫(7)移植とがん
母体と胎児で
「自己か、異物か」というはなしが出たので、もう少し補足。
移植は主に「自分以外のヒト」から移植(自家移植)を受けるので、
当然「異物」として扱われます。
移植をして、
4 総論:免疫(6)抗体
さて、「抗体」と一言で済ませてきましたが
…抗体には5種類ありましたよね。
初めて体に入ってきた異物に対して(一次応答)は、
異物に対するY字状のところが5つある(5量体)のIg-M。
...
4 総論:免疫(5)徴候・症状
次に、微生物の毒性による徴候や症状のおはなし。
徴候は客観的に見つけられる違い、
症状は主観的に感じ取れる違いと分けられますね。
他人から見て分かれば、
徴候であると同時に症状でもあるこ ...
4 総論:免疫(4)感染
侵入部位としての「炎症」についてまとめました。
これで微生物を諸部できれば、炎症が引いていきます。
処分しきれないと…「感染」ですね。
今度は局地戦ではなく、総力戦のスター ...
4 総論:免疫(3)炎症
炎症は、赤くなって(発赤)、熱をもって(発熱)、
腫れて(腫脹)、痛むもの(疼痛)。
発赤・発熱・腫脹・疼痛をまとめて「炎症の4徴」ともいいますね。
これらは、微生物に侵入されて、
白血 ...
4 総論:免疫(2)獲得免疫
獲得免疫のスタートは、マクロファージによる抗原提示。
食べた異物(抗原)の特徴的な部分を表面に出し(抗原提示)、
ヘルパーTリンパ球に見てもらいます。
抗原を確認したヘルパーTリンパ球は、Bリンパ球 ...
4 総論:免疫(1)自然免疫
免疫は、異物の侵入から体を守る働き。
皮膚や粘膜による物理的防御や、
胃酸や酵素による化学的防御を抜けられた後のおはなしです。
先に接触感染のところでおはなししたように、
3 総論:侵入経路(7)市中感染・院内感染
微生物の人への侵入方法(感染経路)について
おはなししてきました。
ヒトを「宿主」、
微生物のうちヒトに病気を引き起こすものを「病原体」として、
「宿主-病原体関係」の整理でもありました ...
3 総論:侵入経路(6)顕性・不顕性感染
「『知らず知らずのうちに感染』なんてあり得るの?」と思った人、
いますよね。
微生物が体の中に入り込んで、
いきなり不具合が出てきたら「顕性感染」。
食べたらいきなり痛みが出るアニサキス ...
3 総論:侵入経路(5)血液感染・垂直感染
「いきなり血液に入り込んでしまった!」という感染もありますね。
微生物のいる血液が、
他の人の血液に入り込む「血液感染」です。
代表的なものが薬物常用者による注射器の回し打ちです。
そし ...