10 脳神経系のおはなし(3)変性障害と異常の結果(1)
1 神経変性疾患
神経細胞それ自体がおかしくなってしまうのが、
神経変性疾患。
パーキンソン病、アルツハイマー病、
ハンチントン病、脊髄小脳変性症、
筋委縮性側索硬化症、
10 脳神経系のおはなし(2)感染・腫瘍・脱髄性疾患(9)
同じような脱髄性障害には、
視神経と脊髄が主におかしくなる
「視神経脊髄症(NMO)」や、
中枢神経系に急にたくさんのおかしいところができる
「急性散在性脳脊髄炎(ADEM)」等がありま ...
10 脳神経系のおはなし(2)感染・腫瘍・脱髄性疾患(8)
3 脱髄性疾患
神経細胞内の情報伝達は電気。
情報を早く漏れなく伝えるために、
軸索の周りを髄鞘がくるんでいます。
解剖生理学:脳神経系と内分泌系(神経細胞)
この「くるんで ...
10 脳神経系のおはなし(2)感染・腫瘍・脱髄性疾患(7)
小児の小脳に出来るのが特徴の「髄芽腫」。
5歳から15歳が好発年齢で、
小脳にできることから
ふらつき等の小脳失調が起こります。
水頭症から頭蓋内圧亢進症状を起こす前に
摘出 ...
10 脳神経系のおはなし(2)感染・腫瘍・脱髄性疾患(6)
非機能性腺腫の中には
完全無症状のものもありますが、
たいてい近く(下)にいる
視神経を圧迫してしまいます。
上四半盲や両耳側半盲が生じ、
放っておくと失明の可能性もあります ...
10 脳神経系のおはなし(2)感染・腫瘍・脱髄性疾患(5)
「平山病」とは、若年性一側上肢筋萎縮症のこと。
10代男性を中心に発症する、
神経が原因の、
尺側(小指側)の小手筋が中心になる萎縮です。
頸椎は可動域が大きいのですが、
そ ...
10 脳神経系のおはなし(2)感染・腫瘍・脱髄性疾患(4)
(4)脳膿瘍と髄膜炎
脳実質に膿がたまったものが脳膿瘍。
膿を出す原因細菌は、
脳の隣接器官から直接感染することもありますし、
遠隔器官から
血液にのってやってくることもあり ...
10 脳神経系のおはなし(2)感染・腫瘍・脱髄性疾患(3)
TORCHのOから、HIVに続き
麻疹ウイルスもおはなししておきましょう。
麻疹にかかった後、
ウイルスが完全に消えずに脳内で持続感染して増殖すると、
数年後に発症する脳炎が
10 脳神経系のおはなし(2)感染・腫瘍・脱髄性疾患(2)
HIVと同じく白血球に感染するレトロウイルスが
ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV)。
成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスですね。
病態生理:体温(血液・免疫)
微生物学:RNAウ ...
10 脳神経系のおはなし(2)感染・腫瘍・脱髄性疾患(1)
1 感染
感染のおはなしに入りましょう。
感染症にいろいろな原因があることは、
今までおはなししてきた通り。
中枢に影響の出る個別の病原体のうち、
特徴のあるものをいくつか紹 ...