9 ビタミン・ミネラルのおはなし(6)

2022年5月17日

今回からは水溶性ビタミンのおはなしです。

水溶性ビタミンは欠乏症になりやすい…でしたね。

毎日とらないと欠乏しやすい、

大事なビタミンについて勉強していきましょう。

 

水溶性ビタミンには、

ビタミンBの一族とビタミンCが含まれます。

「Bの一族」とありますから、

ビタミンBは1つではありませんね。

ビタミンBには複数あることをお忘れなく!

 

ビタミンB1は、代謝(特に糖質代謝)の補酵素です。

補酵素…酵素を補うものですから、

タンパク質で出来た酵素(ハサミ)を助けるもののこと。

酵素は体の中の反応にあっちこっちで活躍していますから、

補酵素がないとあっちこっちが不調になってしまいます。

ビタミンBの一族は「何かの補酵素」が多いですよ。

そんなビタミンB1の欠乏症は脚気です。

明治時代から昭和初期に、たくさんの人がかかった病気です。

多発性神経炎、浮腫(むくみ)、そして心不全が主症状。

これは食生活の変化と大きな関連がありました。

江戸時代までは、農家の主食は玄米。

精米技術が向上し、白米が広まったのは明治時代からです。

白米は色がきれいで食べやすかったため、

あっという間に玄米から主食の座を奪い取りました。

その結果、どうなったのか。

玄米の胚芽に含まれていたビタミンB1が、

極端に不足してしまったのです。

しかも他の食品から

ビタミンB1を取ることができなかったため、

次々と脚気は広まっていった…という歴史があります。

 

じゃあ、ほかの食品からビタミンB1をとれる現在では

「脚気は古臭い病気」でいいのかというと。

残念ながら、そうは言えません。

インスタント食品に頼る生活では、

どうしてもビタミンB1が不足しがちになります。

大学進学や就職で1人暮らし。

食堂はあるけど時間もない、お金もない…。

これでは、脚気を発症してしまいます。

また、体調を壊して長期入院・絶食点滴…となったときに、

ちゃんと点滴内にビタミンB1が含まれていないと

長期入院によって脚気発症が起こっても、

何らおかしくないのです。

 

ビタミンB1は体内にためておけず、

欠乏症を起こしやすい水溶性ビタミンです。

毎日の食生活に、意識して豚肉を取り入れましょう。

大豆や胚芽米でもオッケーですが、

豚肉と比べてしまうと少々劣ります。

ニンニクはビタミンB1を吸収しやすい形にします。

できれば一緒に食べたい組み合わせですね。

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20220517更新)