1 イントロダクション:薬を飲むのは何のため?

いきなりですが、質問。

私たちは、どうして薬を飲むのでしょう?

中には薬を飲んだ(使った)ことのない人がいるかもしれません。

そんな人は

「家族や友人がなぜ薬を飲むのか」と考えてみてくださいね。

 

「痛みを止めるため!」

「かゆいから!」

「くしゃみと鼻水が…」

「熱くて…だめだめ…」

他にもたくさん理由はあるはず。

まとめてみると、どこかに何らかの不具合(変!)があって、

それを改善するために薬を飲んでいるようですね。

 

もちろん、不具合がなくても飲む薬もあります。

それは「不具合を予防するために飲む薬」のことが多いですね。

 

さらに薬は「飲む」だけではありませんね。

なめる、ぬる、入れる…

探せばもっといろいろな使い方がありそうです。

 

「薬って、何?

どうして体の中への入れ方は1つじゃないの?」

 

その答えは、薬の働きを理解すれば出てきます。

ここを読んでいる皆さんは、

おそらく生化学・生理学・解剖学の勉強が終わって、

ヒトの「正常」について頭に入っているはず。

そして病態学(何かが、どこかが変!)の勉強の真っ最中だと思います。

今出てきた4科目をつなぐのが、薬(薬理学)。

「不具合(変!)を正常に戻す」…

つまり、病態を生理に戻すのが、薬です。

生理を病態にしないためにも、薬が使われます。

だから「正常状態(生理学、そして関係の深い生化学と解剖学)」と

「異常状態(病態学)」が分かれば、

薬のおはなしは難しくなんかありません。

 

「そんなー!じゃあ、もう駄目だー!」

 

…あきらめるのは、まだ早いですよ。

薬のおはなしが理解できれば、

正常(生化学・生理学・解剖学)と

異常(病態学)が分かる!ということでもありますからね。

 

次回からのおはなしの進行予定です。

しばらくは「薬に共通するおはなし」として、

総論にあたる部分。

そこが一段落したら、

具体的なブロックごとに良く使われる薬についておはなしします。

大きく4つにブロック分けをして、

そこからさらに細分化していく予定です。

 

メインは薬ですが、

生理学をはじめとする「正常」と、

病態学をはじめとする「異常」のおはなしも

その都度はさんでいきますね。

「単なる化学式や名前」ではなく、

ヒトの体の中で「働いている」薬のことを、

ちゃんと理解してあげましょうね!