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最初に必ず読んでね!注意書き!

2018年7月7日

いきなりですが…大事な大事な注意書きです。

面倒でも、時間がなくても、必ず最初に読んでください

ここを読まずに「責任取って!」なんて言われても、困ってしまいます。

 

まず、ここでおはなしすることは

「看護に関する法制」のおはなしではありません。

だから国家試験の「看護師に関わる基本的法律」として代表的な

保健師助産師看護師法や、

社会保障制度の勉強に役立つものではありません。

 

さらに、書いている人間は

(弁護士や検察官、裁判官のような)法律の専門家ではありません。

(大学院の)法学実務を修了していますから、

一応の知識はありますが、

上記の法曹三者のような「法律の専門家」とはいえません。

だから、もし質問されても法律的アドバイスをお返しすることはできません。

 

じゃあ、いったい何を書いていこうとしているのか。

過去に問題になった病院等での事件に対して、

法律の世界では(裁判所は)どんな判断をしたのか。

これから実習を経て医療現場に出ようとしているみなさんや、

今医療現場にいるみなさんは、どんなことに気を付けなくてはいけないのか。

そんなことを、過去の例から「自分だったら…」と考えてほしいのです。

 

「正解」というものはありません。

過去の事件のようなことにならないように、

自分に何ができるかのを考える癖をつけてほしいのです。

 

難しいことを言っているのは重々承知です。

ただ「全く考えたことがない」のと、

「一回は考えたことがある」の間には、すごく大きな差ができます。

 

いわゆる「法律の知識」がなくても読めるように、

条文や専門用語はできるだけ使いません。

感覚的にわかるように「これならセーフ!」「これはアウトだ!」という

日常的な言葉を使っていく予定です。

お題として使うのは医療現場で起きた事件なので、

登場人物は看護師には限られません。

「医療職に対して法律は何を期待しているのか」

それが伝わってくれればいいと思います。

 

実は現実社会では重要なのに、看護(教育)現場ではこのはなしをしてくれません。

保健師助産師看護師法と、その周辺法制でカリキュラムはおしまいです。

…本当は医療事件を扱う弁護士はじめ専門職の方々が、

こういうおはなしを医療従事者や看護学生にしてくれればいいのですが…

現在そういう方はいらっしゃらないようなので。

 

ここまで注意書きを読んで、

「うん、読んでみよう!」と思ってくれた方。

医療の場で「(法律的に)アウト!」と言われない方法を

一緒に確認していきましょう!

 

追記注意:

法律医療講義の内容は2018年7月現在の日本の法律に基づいています。