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数字なんか怖くない!(2)単位の接頭語のおはなし

2018年7月7日

「○○1000mg配合!」と聞くと

「うわっ!いっぱい含まれてる、効きそう…」

こんな気分になってついつい買ってしまう人はいませんか?

今回は単位の接頭語についてのおはなしです。

 

単位の接頭語…と身構える必要はまったくありません。

普段、そうと知らずに使っているものばかりです。

 

まず、大きくなる単位から。「10倍」はデカ(da)。

陸上の十種競技(デカスロン)の、デカです。

100倍」がヘクト(h)。

天気の「ヘクトパスカル」は、パスカル(P)という単位の100倍です。

(100P=1hP ということですね)

1,000倍」がキロ(k)。

ご存知、グラム(g)の1,000倍が、キログラム(kg)です。

(1,000g=1kg ですよね)

1,000,000倍」はメガ(M)。

銀行の「メガバンク」というのは、「大規模な銀行」ですね。

「1,000,000,000倍」はギガ(G)。

通信会社の「ギガ割」は、「すっごく割り引いてるぞ」という意味のはずです。

「1,000,000,000,000倍」はテラ(T)。

「テラワロス」というのは…

きっと、数えるのが面倒になるくらい、

すっごくいっぱい笑っているのでしょう、多分。

 

お次は小さくなる単位。1/10はデシ(d)。

小学校で習ったデシリットル(㎗)は1/10リットルでした。

1/100はセンチ(c)。

定規でおなじみ、センチメートル(㎝)は1/100mですね。

1/1,000はミリ()。

これまた定規でおなじみのミリメートル(㎜)ですね。

1ミリメートル(㎜)は1/1,000mです。

1/1,000,000はマイクロ(μ)。

生物(や理科)の顕微鏡は、マイクロメートルまで見えるはずです。

1マイクロメートル(μm)は、1/1,000,000mですよ。

1/1,000,000,000はナノ(n)。

ごく小さなブロックはナノブロックと言いますよね。

1/1,000,000,000,000はピコ(p)。

さすがに、この単位を使っている日常用語はなさそうです。

 

大きい接頭語も小さい接頭語も、だんだん読みにくくなっていきますよね。

「いち、じゅう、ひゃく…ああ、めんどくさい!」

それこそが、接頭語を使う理由です。

あと、単位の接頭語を使えば書き間違い・聞き間違いも減らせます。

おそらく、今回の内容を耳だけで聞いていると途中で頭がこんがらがります。

でも、文字(しかも単位の接頭語を使えば)ならまだ理解可能なはずです。

 

そこで冒頭に戻って。

「1000㎎配合」とありましたが、これ、単位の接頭語で直せますよね。

はい、「1g配合」です。

この両者を見比べて、文字からどんな印象を受けますか?

「1000」はたくさんあるように感じて、

「1」 は少ないような気がしますよね。

それこそが数字のわな。

単位接頭語を使わず分かりにくくすることで、

わざと大きく(小さく)見せているのが広告(コマーシャル)の常套手段です。

皆さんはそれにごまかされないように、正しく単位接頭語を理解してくださいね。