数字なんか怖くない!(3)分数・小数のおはなし
前回、小さい数字をあらわす接頭語のおはなしをしました。
そのとき「1/10」と「0.1」の両方があったのを覚えていますか?
今回は分数と小数についておはなししますよ。
「分数」というのは上下に分けてある数。
下が分母で、上が分子です。
お母さんが小さな子供をおんぶしているイメージですね。
子どもが成長してお母さんより大きくなるとバランスが悪いので、
着物の帯のようにお腹のところに出したのが「帯分数」です。
おそらく、小学校の算数では帯分数がたくさん出てきたのでは?
ただ、看護の計算では「指示のない限り」帯分数で答えを書くことはないはず。
多少バランスが悪くても、
分子の大きいままの方が計算しやすいからです。
「小数」というのは、0より小さい数を小数点を使ってあらわすもの。
小数点より左にあるのが、0より大きい整数部分。
小数点より右にあるのが、0より小さい部分です。
整数部分に近い方から小数点第1位、小数点第2位…と名前がついています。
例えば、1.25という数字の「1」は整数、
「2」は小数第1位、「5」は小数第2位の値です。
そしてこの1.25は分数でもあらわすことができます。
5/4ですね。
もちろん1と1/4という帯分数でもオーケー。
電卓で1.25になること、すぐに確認できますね。
このように、分数と小数はお互いに行き来できる関係にあります。
「互換性がある」とも言いますね。
計算によっては「小数の方が楽!」や「分数の方が楽!」ということがあります。
そんなとき「そうだ、行き来できるんだっけ!」と思い出せれば、
計算はぐぐっと楽になってきます。
具体的にどんな計算でどちらが楽になるかを言えればいいのですが…
さすがにそれは「問題による」ところですね。
ただ、慣れておくと楽な互換関係はありますよ。
1/4と0.25の関係です。
ここに2割5分も加えておくといいですね。
0.25と2割5分の関係は大丈夫ですね?
1/4も、電卓をたたけばすぐに分かります。
…ここで、注意しておくこと。
「電卓をたたかなくても計算できるようにしておく必要がある」のです。
何故かというと、看護師国家試験では電卓(計算機)は使えません。
だから、大事な数については電卓いらずで分かるようになってほしいのです。
今回のように、1/4と0.25の関係は覚えてしまいましょう。
もちろん、覚えずともすぐに計算できるか頭に浮かぶなら、
それにこしたことはありません。
次回は1/4と0.25の関係を約分のおはなしで理解していきましょう。