数字なんか怖くない!(4)約分のおはなし

2018年7月7日

前回もおはなしした通り、看護師国家試験では電卓を使えません。

だから、ある程度の計算は自力でできないといけません。

 

でもご安心を。

看護師国家試験は「計算能力を競うための試験」ではありません。

「看護師として、必要最低限の計算能力が身についているか」を問うだけです。

…いったいどれくらいが「必要最低限の計算能力なのか」が気になりますね。

 

このコーナーでは、土台になる計算のお約束から始めて、

最終的に「必要最低限の計算能力」まで到達することが目的です。

具体的には「体格指数計算(BMIやローレル指数など)」、

「酸素ボンベの残量、残使用時間計算」、

「点滴の滴下数と経過時間からの残量計算・残使用時間計算」ですね。

今、意味が分からなくて落ち込む必要はありませんよ。

必要な知識は、ゆっくり身に付くように説明していきますからね。

 

前置きが長めでしたが、今回の本題「約分」に入りましょう。

当然のことですが、計算する量が少ないほど計算は簡単になります。

その手段の1つが、約分です。

 

約分」とは、分数の上下を同じ数で割れるとき、

0(ゼロ)以外の同じ数で割ってもいいですよ、という算数・数学のお約束です。

例えば、8/12(分母12、分子8の分数)があったとき。

上下とも4で割れて、4は0ではありませんね。

だから約分して8/12を2/3にしていいよ、ということです。

 

では、なぜこんなことが許されるのかというと。

割合や%は、全体のうちのいくつかをあらわす」というおはなしをしましたね。

分数も、「分母を全体としたときの分子」という割合をあらわしたものなのです。

前回も出てきた、計算しやすい1/4で確認してみましょう。

 

「全体を4としたときの、1の量」…これが、1/4の示しているものです。

電卓をたたくと、1/4は0.25です。

では、25/100は?

「全体を100としたときの、25の量」です。

そして0.25でもあり、2割5分でもありますね。

25/100は、上下とも25で割ることができて、25は0ではありません。

だから25/100を約分して、1/4にしていいのです。

 

同様に、分数の上下に0(ゼロ)以外の同じ数をかけてもかまいません。

…0が除かれている理由は分かりますね?

0をかけたら、上も下も0になってわけが分からなくなってしまいます。

 

今回の約分は、最大公約数のはなしでもありますね。

もちろん、ただの約数で割っても問題ありませんが、

最大公約数を使った方が計算回数が少なくて済みますよ。