数字なんか怖くない!(8)BMIのおはなし2
前回出したBMIの数値の意味、今回理解しましょうね。
BMIは身長と体重から肥満度を知る体格指数でした。
日本では肥満度を「低体重」「普通体重」
「肥満(1度)」「肥満(2度)」「肥満(3度)」「肥満(4度)」
の6つに分けています。
WHO(世界保健機関)では、「低体重」の中が3つに分かれて、
「肥満1度」が「前肥満」に代わります。
肥満のスタートラインが変わるのですね。
具体的なBMIの数値も出しましょう。
低体重はBMIが18.5未満。
普通体重はBMIが18.5以上25未満ですね。
肥満1度はBMIが25以上30未満、
肥満2度がBMI30以上35未満で、
肥満3度がBMI35以上40未満で、肥満4度はBMI40以上です。
…以上と未満の関係、大丈夫ですよね?
「以上」や「以下」は、書いてある数字を含む概念。
「未満」や「超」は、書いてある数字を含まない概念です。
先の肥満の区分で、BMIが30だったら肥満何度ですか?
…肥満2度ですね。
「肥満1度」のBMI30未満に入れてはいけませんよ。
肥満1度の「30未満」は、「30を含まない」という意味です。
では、前回出した「160㎝、50kg」の人は?
BMI=約19でした。
はい、この人は普通体重になります。
この人の身長だと、BMI=22になる体重は56.32kgです。
…ん?
男性ならまだわかるけど、女性だとそれって太くない?
はい、BMIは男女関係なく計算されるので
どうしても個別に見ていくと限界が出てきてしまいます。
とはいえ、体格指数としては計算しやすいためBMIは重要!
BMIの計算と分類は、いつでもできるようにしてくださいね。
特に分類は問題文に数字が与えられていなくても
自分でできるように日々練習ですよ!
BMIは成人で大事な体格指数でした。
じゃあ、成人以外は?
子どもは「小さな大人」ではありませんから、
その成長過程に合った体格指数があります。
基本になる、国家試験でも聞かれる体格指数は
「カウプ指数」「ローレル指数」です。
カウプ指数は乳幼児に使われる体格指数。
体重(kg)を{身長(cm)}2で割って、104をかけます。
カウプ指数=体重(kg)×104/{身長(㎝)}2 ですね。
ローレル指数は学童に使われる体格指数。
体重(kg)を{身長(㎝)}3で割って、107をかけます。
ローレル指数=体重(kg)×107/{身長(㎝)}3 です。
…これだけ言われても理解しにくいので、次回一緒に計算しましょう。