数字なんか怖くない!(7)BMIのおはなし1
前回までで、計算の基礎は出来ました。
今回は看護師国家試験に出る問題のうち、BMIについて計算してみましょう。
BMIはBody Mass Index(体格指数)のこと。
身長と体重から肥満度を計算するときに使います。
一応、BMI=22のときに一番病気になりにくいとされています。
計算式は体重÷(身長)2=BMIです。
指数が入っていますが、指数のおはなしは終わっているので問題なし。
注意するところは単位です。
体重はkg、身長はmで計算しましょう。
160㎝、50kgの人は50(kg)を1.6(m)×1.6(m)で割るのですね。
出来る限り、電卓なしで計算してみてください。
国家試験では電卓を使えませんからね。
…小数の計算って、どうやるんだっけ…?
割り算は途中で分数の形になりますよね。
分数なら「上下に0以外の同じ数をかける」が使えます。
50(kg)÷{1.6(m)}2
=50(kg)÷{1.6(m)×1.6(m)}
=50(kg)/{1.6(m)×1.6(m)} …ここで上下に×100です。
すると…
=50×100(kg)/1.6×1.6×100(m)2 これなら、できますね。
=5,000(kg)/16×16(m)2 ただの割り算になりました。
…これ、電卓なしでやるんですかぁ?
はい、「上下を0以外の同じ数で割る」はできませんか?
16が分母にあるので、まずは2で割ってみましょうか。
=5,000÷2(kg)/16×16÷2(m)2
=2,500(kg)/16×8(m)2 …まだまだいけそうです。
=2,500÷2(kg)/16×8÷2(m)2
=1,250(kg)/16×4(m)2 …もっと約分しちゃいましょう。
=1250÷2(kg)/16×4÷2(m)2
=625(kg)/16×2(m)2 ここで終わりのようですね。
でも、ここまでできれば分母は16×2=32です。
数字だけ見れば625÷32です。
これなら筆算を1回やればできそうな気がします。
計算すると、
=19.53125(kg/m2) です。
これがBMI。
念のため最後に電卓で確認しましょう。
同じになりましたか?
こうしてこまめに計算練習をしていきましょうね。
具体例で出した「160㎝、50kg」の人は、
BMIが約19でした。
これって、病気になりにくいらしいBMI=22より小さいけど…?
BMIを計算出来たら、どこに区分されるか確認が必要です。
それは次回おはなししますね。