3 臓器:大事な大事な役割分担(5)

呼吸器系のおはなしから。

体の外にある空気から酸素を取り入れるのが役目です。

肺の中にある「肺胞」という小さな袋が、

「交換所」として働いてくれます。

肺胞の周りは毛細血管が網のように取り囲んでいます。

肺胞や毛細血管の壁はとても薄く、

酸素や二酸化炭素といった気体が移動することを邪魔しません。

酸素や二酸化炭素は、

「濃いほうから薄いほう(ぎゅうぎゅうからすかすか)」へ動きます。

酸素は空気の方が血液中より濃いので、

薄い血液の方へと動いていきます。

二酸化炭素は血液の方が空気より濃いので、

薄い空気の方へと動いていきます。

これが「肺胞のガス交換」です。

肺胞で酸素を血液に取り入れたなら、

酸素を受け止めるのは赤血球の役目

血液には血球という細胞があって、

そのうちの1つ赤血球は酸素運搬に特化しています。

酸素を運べる理由は、

赤血球の中にあるヘモグロビンという色素。

ヘモグロビンは酸素とくっつくと鮮やかな赤に、

酸素とくっついていないと暗い赤になります。

赤く平べったい円盤状の赤血球のお仕事は他にもいろいろあります。

結構重労働ばかりで…寿命はたったの120日ほどです。

 

赤血球で受け止めた酸素を、細胞のところまで届けてあげましょう。

循環器系のおはなしも始まっています。

血液が全身の細胞に届くように、

ポンプの役割をしているのが心臓。

上は心房、下は心室。

左右にありますので、

心臓には全部で4つの部屋があることにあります。

全身に血液を送り出すのは、左下にある左心室。

一番力を必要とする部分なので、

左心室の筋肉壁が一番分厚くなっています。

心臓の筋肉が、特殊な筋肉「心筋」で出来ていることも、

覚えてしまいましょうね。

 

心臓が押し出した血液が、全身の細胞のすぐそばまで届き、

血液中の酸素やグルコースが細胞に取り入れられます。

そして細胞から出た二酸化炭素や老廃物を受け取って、

血液は心臓へと戻ります。

心臓から出ていく血液が通る血管(通路)が動脈、

心臓へ戻る血液が通るのが静脈です。

細胞のすぐそばまで行くのは、毛細血管の役目ですね。

動脈は心臓から押し出されたばかりの勢いある血液が通るため、

血管の壁が分厚くなっています。

静脈には下半身からでも心臓まで戻れるように、

逆流防止の「静脈弁」がついていますよ。

動脈を流れるのは酸素の多い動脈血、

静脈を流れるのは酸素の少ない静脈血であることが多いのですが。

この組み合わせが、逆になるところもあります。

心臓から肺に向かう肺動脈と、肺から心臓に戻る肺静脈ですね。

「肺は肺胞でガス交換!」を思い出せば、

理由もすぐ分かるはずですよ!

 

以上、消化器系の一部と呼吸器系・循環器系の簡単なまとめでした。

役割分担の意味と必要性、関係性が分かってきましたね。

ここまで理解が進んだなら、

次は神経系・内分泌系のおはなしです。

これまたできる限り簡単に説明しますので、

身体全体との関係性を常に意識してくださいね。