5 熱い!冷たい!(やけどと凍傷)(1)

応急手当、続いては火傷(やけど)です。

やけどは寒い季節に多くなりがち。

季節と関係のないやけどももちろんありますが、

特に「低温やけど」は冬に要注意ですよ!

 

まず、やけどというのは熱によって

細胞(組織)が損傷してしまったもの。

どこの細胞(組織)までダメになってしまったかによって、

Ⅰ度からⅢ度に大別できます。

 

Ⅰ度は、赤くなって痛むもの。

これは表皮細胞がだめになってしまった証拠です。

ただ、これで済むなら痕を残さず治ってくれるので、

まだ一安心…でもあります。

 

Ⅱ度は、水疱が追加されて、激しく痛みます。

真皮までダメになってしまったようです。

真皮には痛覚を伝える自由神経終末がありますので、

特に痛みが強く出ます。

場合によっては痕が残りますので、

「ヤバいかも!」と思ってください。

 

Ⅲ度は…意外と痛くありません。

やけどしたところは焦げたような色に。

これ、真皮が完全にダメになってしまっています。

「焦げたような」ではなく、

「焦げてしまった」のです。

もう皮下組織までダメになっている可能性が!

下手をすれば筋肉までダメになっているかもしれません。

明らかに「ヤバい!」状態です。

 

3種類に分けましたが、

やけどのときにすることは一緒。

「冷やす」、これに尽きます。

とにかく、水道水でどんどん冷やしましょう。

冷やせば、もしかしたら

まだ熱でやられていない細胞が助かるかもしれません。

そして、冷やすことで痛みが和らぎます。

だから「やっちゃった!」と思ったら、

何はなくとも冷やしてください。

可能なら、すぐに温まってしまう容器内の水ではなく、

水温が一定の流水で。

10分ぐらい流水で冷やせば、

多少は痛みが落ち着いてくれるはず。

 

Ⅰ度のやけどなら、これで大丈夫。

赤みも、そのうち引くはずです。

 

Ⅱ度以上なら、

皮膚の防壁機能がなくなってしまっていますから、

保護が必要になってきます。

特に水疱ができたときにそこが破けてしまうと、

真皮から体内への感染確率が高まってしまいます。

清潔なガーゼで軽く覆い、

病院に行ってしまった方が安心です。

広い範囲のⅡ度のやけどは、生命にも関係してきます。

そもそも痛くて放置できないはずですので、

「たかがやけど」なんて言わずに病院へ急いでください。

 

Ⅲ度は、何はなくとも病院へ。

見た目の問題だけではなく、

機能(伸ばす、縮む)的な問題が起こる可能性があります。

こちらも広範囲のやけどで生命危険です。

 

次回、低温やけどについて補足しますね。