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8 うっ!(ショック各種)(3):けいれん・てんかん

本来、ショックの区分には当てはまらないのですが…。

前回の「感電」同様、異常な電気ということで

「けいれん」についておはなしします。

 

けいれん(痙攣)は、筋肉の異常興奮で起こります。

脳の中で神経が異常興奮(異常な電気発生)してしまうと、

「てんかん」ですね。

けいれんやてんかんの発作にはいろいろな種類があります。

結構派手な症状なのでびっくりしてしまうかもそれませんが…

原因が「神経や筋肉の電気の異常だ」ということをおぼえておくと、

ちょっとだけ対応に余裕が出てきます。

 

発作時、突然意識を失って倒れ、

体全体を固くして(硬直)震えることが多いですね。

もっと穏やかに

「ぼんやりして受け答えが変(軽度意識障害)」、

「体の一部分だけが固まって動かせない」…等もみられます。

 

びっくりしてしまいますが、

まずはこちらが落ち着いて。

できるだけ発作中は静かに寝かせておいてあげてください。

周囲の危険物(ぶつかりそうなもの)を寄せ、

発作が治まるまで見守っていてください。

もし唾液が口から出てきたら、

間違って飲み込んでしまわないようにふいてあげましょう。

 

長くても30分、激しい発作が続くことは稀です。

心配だとは思いますが、

開始時間(持続時間)と様子を軽くメモし、

治まるまでじっと我慢ですよ。

発作が治まれば体の筋肉硬直はとけ、

普通の呼吸音が聞こえてくるはずです。

 

発作が治まって、意識が戻って。

一休みしてから、病院へ。

神経細胞が正常な電気を作れているか、

筋肉細胞が電気刺激に対して正常な反応を示すかを

確認しておく必要があるからですね。

次回の発作が安全なところで起こる保証はありません。

対策できるものなら(対策が必要なものなら)、

対策しておいた方がいいに決まってます。

 

穏やかな発作でも同じです。

発作中に何か起こっても、

一部硬直中や意識状態不十分では

「もしも」の事態を避けられません。

軽視せずに、ちゃんと病院に行ってくださいね。