3 ケース3:深夜の悲劇(3)

あなたは「セーフ」か?

一緒に考えていきますよ。

 

まず、一番イメージしやすいのが「夜勤中にこんなことが起こったらどうしよう」です。

…もうパニックですね。

患者さん起こさなきゃ、誘導しなきゃ。

動けない人運ばなきゃ、自分も逃げなきゃ。

煙で周り見えなくなってくるかも…ああ、どこに非常口あったっけ?

おそらく、ですが。

これがまだ日勤中なら、多少は何とかなると思うのです。

明るくて周囲の状況が分かりますし、他の医療スタッフもいます。

誰かが指示をしてくれる可能性もあります。

 

このとき、あなた1人が逃げ出してしまったとしましょう。

きっと「どうして逃げちゃったの!大変だったんだから!」と後から非難されると思います。

でも、法律的に非難を受けてアウトになることは…そう多くないはずです。

それは他の人が「医療契約で果たすべき義務」を果たしたから。

もちろん、医療従事者全員が逃げ出したら、

全員が法律的に非難(「アウト!」)を受けることになりますよ。

 

ここで、夜だったらどうでしょう。

 

頼れる医療スタッフは、ほとんどいません。

あなたが医療契約から生じる義務…

「患者さんの生命・安全を守る」義務を果たさないといけません。

さて、あなたの勤務先に避難誘導マニュアルはありますか?

それをあなたは理解していますか?

もしものときに、入院患者さんを誘導できますか?

 

いきなりそのときに読んでも、理解できないと思います。

だから時間があるときに読んでおかないといけませんね。

普通は、職場単位の避難訓練があるはず。

そのときに手順と流れを把握すればいいと思います。

 

…でも、派遣や新人さんが職場を理解する前に災害が来るかもしれません。

「もしかしたら…」と思ったら、

すぐにでもマニュアルを確認してみてください。

善は急げ、このページを見た人からマニュアルチェック!

 

あってほしくないことなのですが。

非常時マニュアルがない職場だったらどうするか。

たとえ個人レベルでも、非常時マニュアルを作って

自分と患者さんの安全をいかにして守るか考えておく必要があります。

もちろん、病院や施設全体でマニュアルを作成した方が

個人で作るよりもはるかに有効です。

ただ、残念なことに「非常事態の事前対策の重要性」を

軽視もしくは無視する人がいることも事実です。

だから、「自分のために」一度考えておいてください。

あなたの心構えができていることで、

救われる命がきっとあると思うのです。

 

でも、もう少し何とかできないか。

次回は医療チームとしての対策を考えますよ。