1 イントロダクション:ここでおはなしすること
解剖生理学のところでは、
どうしてもおはなしに触れにくかった部分があります。
例えば、生殖器系のおはなしだけど
「生殖に直結しない」話題。
本当は免疫の第一歩「物理防御」に関係しているけれども、
壊れてしまわないとその重要性に気付きにくい
「皮膚」の話題などのところです。
単なる「単位を取る」「国家試験に合格する」
ための勉強では出てこないかもしれません。
でも、実際の生活ではとっても大事なところです。
だから「実用編」という位置づけで、
ちょっと進んだ(?)解剖生理学のおはなしをはじめます。
おおまかな方向性として。
「生殖に直結しない」生殖器系として
STD(性感染症)とピルのおはなし。
ピルのところでは生理が辛すぎる「月経困難症」についても
おはなししますね。
「皮膚」のおはなしでは創傷治癒や褥瘡、
フェイスケアやアトピーについても
説明できる範囲で説明していきますよ。
ある種、解剖生理学発展領域。
ある種、微生物学や病態学。
科目に縛られない理解をどんどん深めていきましょう!
いきなりですが、
「性交渉をしたけど妊娠を望まない人は、
可能な限り早くアフターピル(緊急避妊ピル)!」です。
行為後12時間以内なら妊娠確率は1%未満ですが、
2日(48時間)以内の服用では約4%で妊娠が成立します。
ピルのメカニズム等についてのおはなしは少し先になりますが、
この情報だけは早めにお知らせしておきますね。
…妊娠を望まない以上、
緊急ピルではなく通常のピルを飲んでほしいのが本音。
しかも性行為をする以上、
コンドームを付けないと危険なのですが…。
その「危険」の内容は、
次回から始まる「STD」で勉強していきましょう。