2 性感染症(STD)のおはなし(3)

Cはサイトメガロウイルス。

あまり話題に上がることはありませんが…結構怖いですよ。

 

まずは症状。

成人が、正常の免疫状態で感染すると

発熱、頸部リンパ節腫脹、肝機能異常がでます。

「あー、風邪かな?」ぐらいの症状ですね。

そもそも発症するのは1~3割。

感染しても気付かないことがほとんどです。

でも、妊娠中に初感染したら大変なことになります。

胎盤経由で胎児に感染。

死産、流産の原因で、

命は無事でも脳と視力・聴力に悪影響が出ます。

「脳」は途中の細胞分裂が邪魔されたせいで、

小頭症や精神遅滞等の原因にもなります。

 

ここまででも十分怖いのですが、

本当に怖いのは感染経路が広いことです。

性行為ではもちろんうつります。

尿やだ液中にもウイルスが出て、目・鼻・口経由で他人にうつるのです。

結構多いのが、保育園や幼稚園で子供同士の遊びでもらってくるケース。

そこで妊娠中のお母さんがかかると、大変ですね。

 

胎盤だけでなく、経腟出産時も、母乳からもウイルスが移動します。

ただ、母乳は冷凍すればある程度のウイルスが壊れることが分かっています。

だから帝王切開で出産して、

母乳育成をどうしても希望するならば冷凍母乳を使用するならば、

子供への影響は最低限度に抑えられることになります。

 

とはいえ、

やっぱり「妊娠中初感染」を避けたいことに変わりはありません。

多くの人は幼少期に感染済みなはずなのですが…

以前と生活習慣(家族構成・衛生環境等)が変わったせいか、

「感染済みは妊娠可能年齢の女性の約7割にとどまる」とも言われています。

まずは抗体検査から。

抗体があるなら一安心、抗体がないなら全力で感染予防です。

うがい、手洗い、マスクで飛沫の予防。

特に子供はその手でどこを触るか分かりませんので、

自分の子供以外との接触は控えた方が無難です。

自分の子供に対してはそんなことを言っていられませんので。

「一緒にうがい、手洗い」を習慣にしてしまいましょう。

 

次回はHの単純ヘルペスウイルス。

今回のサイトメガロウイルスと親戚のような関係にありますよ。