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7 生殖器系のおはなし(7)

2022年10月24日

すごく簡単な、性感染症(STD)のおはなし。

ここで紹介できるのはごく一部ですから、

注意してくださいね!

 

まず、STDというのは、

性行為一般で感染する病気

たくさんありますが…

特に生殖に明らかな悪影響を及ぼすものがあります。

それらが「TORCH」。

妊娠時に胎児に悪影響(死産・流産・奇形等)を生じさせる

病気の頭文字です。

多くは性感染症ですが、一般病気も含まれます。

Tはトキソプラズマ

Oは「その他(others)」としてHIVや淋菌、クラミジア等

Rは風疹ウイルスCはサイトメガロウイルス

Hは単純ヘルペスウイルスです。

ウイルスだけでなく、菌、原虫も含まれていますね。

具体的悪影響の内容は、

微生物学や母性看護学で勉強するはずです。

ここでは名前と

「悪影響(死産・流産・奇形等原因になる)がある」ことを

紹介するにとどめます。

 

言うまでもないことですが、

男性も「自分は妊娠しないからいいやー」ではすみません。

男性は尿道を共通使用する以上、

生殖器と泌尿器系の関係がとても深くなっています。

性感染症感染は、排尿障害(痛み、不快感等)につながります。

…むしろ排尿障害から性感染症が発覚することが多いくらいです。

気付かずにパートナーに感染させ、

妊娠不能状態にしてしまうことだって起こりえます。

 

前回最後に確認した「当たり前」を忘れてはいけません。

性感染症は、自分だけの問題ではありません。

さらには「子供を産むか産まないかの問題」だけでもありません。

生化学「12 血液と免疫」のところでもおはなしした

HIVを例に出せばわかると思いますが、

生命として生きていくか否かの問題にもなりうるのです。

不必要に怖がる必要はありませんが、

最低限の知識は必要です。

「そんなこと知らないよ!」「誰も教えてくれなかった!」

で済む話ではないのです。

 

ここを読んでくれるみなさんは、

ことの重大性に気付くことができました。

性感染症の脅威から、

最低限自分の身だけでも守ってください。

コンドームの正しい使用、

パートナー以外のいわゆる不特定多数者と性行為をしない…

等々の自衛をしてください。

できることなら、

友達全体で性感染症の情報を共有してほしいもの。

その具体例の1つですが、もしよろしければ

友人にこのホームページを教えてあげてください。

性感染症の対策の第一歩は、

正しい知識を身につけること。

前回確認したこと含め、

「知ってもらう」ことこそが、

性感染症防止の始まりなのです。

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20221025更新)