5 脳神経系と内分泌系のおはなし(13)

神経系のおはなし、後半開始です。

今までは主に神経細胞レベルのおはなしでした。

ここからは神経細胞が集まってできた判断・命令部署としての

脳が主役のおはなしですよ。

 

脳が主役…なのですが。

頭蓋骨(頭の骨)の中に入っている脳は、そのままではあまりにも広すぎます。

だから、大体の形や役割分担で分けましょう。

大脳、間脳、中脳、小脳、橋、延髄です。

この順番で、おはなしを進めますよ。

 

まずは大脳。

「脳」と言われて、イメージするあの形が大脳です。

外側が皮質、内側が髄質

この分け方自体は副腎と同じですね。

大脳皮質は灰色(灰白色)で、大脳髄質は白色です。

特にヒトでは皮質の面積がとても広くなっています。

皮質が広い理由は、たくさんのしわ(凸凹)があるから

凸凹が多いと面積が広い…こちらは小腸の絨毛と同じですね。

他の動物と比べて、

ヒトは特に大脳皮質(特に新皮質と呼ばれる部分)が発達しています。

いわゆる知能の発達と大脳新皮質の発達には関連があるとされていますよ。

 

 

表面と内側…だけではまだ広すぎます。

だから、右脳と左脳に分けましょう。

間をつなぐ脳梁も忘れずに。

…やっぱり、まだ守備範囲が広すぎるので。

各半球もさらに4つに分けましょう。

前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉です。

最初についた文字で、大体の位置関係はつかめますね。

前頭葉と頭頂葉の間にあるのが中心溝、

側頭葉と前頭葉・頭頂葉の間にあるのが外側溝、

頭頂葉と後頭葉の間にあるのが頭頂後頭溝です。

 

大まかですが、役割の分担も覚えておくと役に立つはず。

前頭葉は体の運動、頭頂葉は体の感覚、

側頭葉は聴覚、後頭葉は視覚と関係が深いですよ。

 

ついでに「言語野」も説明してしまいましょう。

言語野というのは、言葉を話し、読み、理解することを担当している部分。

ここが病気や怪我でおかしくなってしまうと、

他の筋肉はどこもおかしくなくとも

話すことや読むこと、言葉をつかうことができなくなってしまいます。

覚えておいてほしい言語野は2つ。

前頭葉のブローカ野と、側頭葉のウェルニッケ野です。

どちらも左脳。

ブローカ野がおかしくなると、

言っていることは分かっても言葉を話せない失語症(ブローカ失語)。

ウェルニッケ野がおかしくなると、

他の人が言っていることが分からず、

しゃべっても他の人が理解できないことしかしゃべれない失語症(ウェルニッケ失語)。

…こんなことになったら大変ですね。

だから、脳も骨と膜と液体で守られています。

次回は、脳を守る膜と液体のおはなしです。