3 循環器系のおはなし(2)

2019年4月9日

4つの部屋、ちゃんと覚えましたか?

心臓が動くための仕組みのおはなしに入りますよ。

 

心臓が止まらずに動き続けてくれるのは、

心筋という特殊な筋肉と、刺激伝導系という心筋の一部の細胞群のおかげです。

刺激伝導系は、本当は場所ごとに名前がついていて複雑なのですが…。

最初は大まかな刺激の伝わり方を理解するために

「逆『て』の字型に球が付いたもの」でイメージしましょう。

そして、心臓の4つの部屋が収縮していく順番は

「①右心房→②左心房→③両方の心室」です。

ここに、刺激伝導系の刺激伝導順を重ねますよ。

まず、刺激伝導系の球状の部分(洞房結節)から刺激(電気)が生まれます。

するとそこにある右心房は刺激を受けて収縮します。

右心房にあった血液は、右心室に入りました。

これが①。

できた刺激(電気)は、刺激伝導系の足に沿って同じ速度で伝わっていきます。

すると、次に届くのは左心房。

左心房にあった血液は左心室に入ります。

これが②ですね。

最後に左右の心室に刺激が伝わります。

両方の心室にあった血液は、肺動脈と大動脈へと流れ出していきます。

三尖弁と僧帽弁があるので、心房へは逆流しません。

動脈に流れ出した後も、

肺動脈弁と大動脈弁があるので心室に戻ってくることはありません。

これで③。

…ちゃんと、順番通りに心臓の4つの部屋が収縮してくれました。

これで、心臓から血液が全身に送り出せるのです。

 

最初に、4つの部屋の収縮順番と刺激伝導系の刺激伝達順を確認しました。

刺激(電気)は、筋肉細胞にとっては「縮め!」の命令

神経系の運動神経は、電気刺激で筋肉に収縮命令を伝えます。

心筋は、筋肉ながら自分で電気刺激を作ることができるのです。

「心筋は自律性がある」と言われるのはこのためです。

 

電気刺激は、1つの細胞に伝わった後、周りの細胞へと広がっていきます。

ここのおはなしを理解するためには、

「細胞の膜電位」を理解する必要があります。

そして、ミネラルの分布が重要な理由もここにあります。

生化学や生理学、栄養学等で勉強するところですね。

基本中の基本は

「ナトリウムイオン(とカルシウムイオン)は細胞外、

カリウムイオンは細胞内に多い」です。

これ、覚えていない人は今すぐ覚えましょう。

それくらい大事なことです。

次回は、基本をもとに細胞の膜電位を説明していきますよ。