3 循環器系のおはなし(1)

2022年8月31日

循環器系のおはなしに入ります。

循環のためには「めぐらせるもの」

「めぐる場所」「めぐるもの」が必要です。

めぐらせるものは心臓、めぐる場所が血管、

めぐるものは血液ですね。

この順番で説明していきますよ。

 

心臓は、止まってはいけないポンプです。

心臓が止まると、ヒトは死んでしまいます。

いくら呼吸器系が

酸素を体内(血液)に取り込んでくれても、

血液がめぐらなければ

細胞のところまで酸素が届きません。

酸素がなければ、ATPを効率よく取り出せません。

ATPが足りないと、筋肉は縮めず…

呼吸をはじめとする運動ができませんね。

だから、

「心臓が止まらないための仕組み」がとても大事なのです。

 

心臓の場所と形を確認しましょう。

場所は胸の真正面にある胸骨の下…やや左です。

人によってはど真ん中だったり、

右側の人もいますが、基本は「やや左」。

自動車教習所で習う「心臓マッサージ」で押すところです。

注意するところは、心尖は体の下側で、心底は上側です。

文字につられて心底を下側(腹の方)だと思ってはいけませんよ。

 

心臓は主に筋肉で出来ていますが、それだけではありませんね。

心臓の外側も内側も、膜(心膜)で覆われています。

肺でも勉強したように

「スムーズに動くため」にあるのが、外側の膜。

2つの膜の間に液体(漿液)が入っていて、

摩擦なく心臓が動けるようにサポートしています

…ただ、何らかの原因で液体が増えすぎると

今度は心臓の動きを妨げる原因になってしまいます。

これが「心タンポナーデ」と呼ばれる状態です。

 

心臓の内側の膜は、心臓の部屋の間にある「弁」になります。

心臓の4つの部屋と4つの弁は基本的かつよく聞かれるところです。

最初にしっかり覚えてしまいましょうね。

心臓の上半分は「房」、下半分は「室」と呼びます。

それぞれ左右に分かれているので、

「右心房」「左心房」「右心室」「左心室」です。

下の部屋(心室)からは、動脈が出ています。

右心室からは肺に向かう肺動脈、

左心室からは全身に向かう大動脈です。

この動脈の根元にある、

逆流を防ぐ弁が「肺動脈弁」「大動脈弁」です。

 

だから

「右心室の出口にあるのが肺動脈弁、

左心室の出口にあるのが大動脈弁」です。

出ていく血管と弁の名前が同じなので、ここは簡単。

 

あとは右心房の出口(右心室の入り口)にあるのが三尖弁、

左心房の出口(左心室の入り口)にあるのが僧帽弁です。

4つの部屋と4つの弁、

基本中の基本ですから早く理解しましょうね。

次回はその理解をもとに、心臓の動きを説明しますよ!

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20220831更新)