3 循環器系のおはなし(1)

循環器系のおはなしに入ります。

循環…のためには「めぐらせるもの」「めぐる場所」「めぐるもの」が必要です。

めぐらせるものは心臓、めぐる場所が血管、めぐるものは血液ですね。

この順番で説明していきますよ。

 

心臓は、止まってはいけないポンプです。

心臓が止まると、ヒトは死んでしまいます。

いくら呼吸器系が酸素を体内(血液)に取り込んでくれても、

血液がめぐらなければ細胞のところまで酸素が届きません。

酸素がなければ、ATPを効率よく取り出せません。

ATPが足りないと、筋肉は縮めず…呼吸をはじめとする運動ができませんね。

だから、「心臓が止まらないための仕組み」がとても大事なのです。

 

心臓の場所と形を確認しましょう。

場所は胸の真正面にある胸骨の下…やや左です。

人によってはど真ん中だったり、右側の人もいますが、基本は「やや左」。

自動車教習所で習う「心臓マッサージ」で押すところです。

注意するところは、心尖は体の下側で、心底は上側です。

文字につられて心底を下側(腹の方)だと思ってはいけませんよ。

 

心臓は主に筋肉で出来ていますが、それだけではありませんね。

心臓の外側も内側も、膜(心膜)で覆われています。

肺でも勉強したように「スムーズに動くため」にあるのが、外側の膜。

2つの膜の間に液体(漿液)が入っていて、

摩擦なく心臓が動けるようにサポートしています

…ただ、何らかの原因で液体が増えすぎると

今度は心臓の動きを妨げる原因になってしまいます。

これが「心タンポナーデ」と呼ばれる状態です。

 

心臓の内側の膜は、心臓の部屋の間にある「弁」になります。

心臓の4つの部屋と4つの弁は基本的かつよく聞かれるところです。

最初にしっかり覚えてしまいましょうね。

心臓の上半分は「房」、下半分は「室」と呼びます。

それぞれ左右に分かれているので、

「右心房」「左心房」「右心室」「左心室」です。

下の部屋(心室)からは、動脈が出ています。

右心室からは肺に向かう肺動脈、左心室からは全身に向かう大動脈です。

この動脈の根元にある、逆流を防ぐ弁が「肺動脈弁」「大動脈弁」です。

だから

「右心室の出口にあるのが肺動脈弁、左心室の出口にあるのが大動脈弁」です。

出ていく血管と弁の名前が同じなので、ここは簡単。

あとは右心房の出口(右心室の入り口)にあるのが三尖弁、

左心房の出口(左心室の入り口)にあるのが僧帽弁です。

4つの部屋と4つの弁、基本中の基本ですから早く理解しましょうね。

次回はその理解をもとに、心臓の動きを説明しますよ!