11 ホルモンのおはなし(7)

前回残しておいた、副甲状腺ホルモンのおはなしです。

副甲状腺から出るホルモンはパラトルモン(PTH)

骨と小腸と腎臓に働きます。

具体的には…

「骨のリン酸とカルシウムを血液中に放出」させ、

「腎臓にビタミンDを活性化させ」つつ、

「小腸にリン酸とカルシウムの吸収を促進」させて、

「腎臓の尿細管でカルシウムを再吸収させる」のです。

 

…何がしたいのか、一見わかりませんよね。

 

こんなときには、ビタミンDとカルシウムの働きを思い出しましょう。

ビタミンDは骨代謝に関係していました。

そしてカルシウムの吸収にも関係していましたね。

出発点を「骨の作り替え(骨代謝)」にして、パラトルモンの働きを見てみましょう。

骨は全体が古くなってしまわないように、

日々少しずつ壊して、少しづつ作り直していましたね。

ここをパラトルモンは応援します。

もちろん、壊すよりも作り直すほうが多くないと意味がありません。

だから、骨を作り直す骨芽細胞を応援したいのですが…

それはビタミンDの役目。

だから、腎臓に働いてビタミンDを活性化してもらいます。

これなら、ビタミンDが骨芽細胞を応援できますね。

これで骨という倉庫の外側はいつでも新品です。

 

でも、骨代謝によって骨の中にためてあったカルシウムとリンは

血液中に溶けだしていきますね。

そのまま放っておいたら、

中に入れるのものが足りなくて倉庫改修の意味がありません。

だから、再度腎臓に働いて血液中に溶け出たカルシウムを

尿として排出しないように作用します。

さらに小腸に働いて、食べ物からカルシウムとリンを吸収促進です。

 

さあ、先程のパラトルモンの働きを読み返してみてください。

今度は、やりたかったことが分かってくるはずです。

このように、パラトルモンは「骨代謝」を軸に

働きを理解することがポイントです。

これなら、単なる暗記ではありませんね。

 

以上が、頭から首(頸部)から出るホルモンです。

さあ、視床下部ホルモンのところを読み直してみましょう。

 

…すごく大事なところを直接的・間接的にコントロールしていますよね。

それが分かってくれればオーケーです。

視床下部は下垂体をコントロールし、

下垂体(の一部)は甲状腺をコントロールする。

これが全身の代謝の調節です。

「代謝」は細胞の「グルコース1個から36ATPを作る」のことでもあります。

そして、そのATPは筋肉を収縮させ、筋収縮は体温にもつながります。

細胞レベルと個体(ヒト)レベル、

意識してつなげていってくださいね!