1 イントロダクション
解剖生理学の入門編「きそのき解剖生理学」では、
どうしてもおはなしできなかったところがあります。
ヒトの外側表面を覆う、皮膚のおはなしです。
看護師国家試験では、
他の分野との関係(病態学等)で出てくることはありますが、
単独で聞かれる機会はあまりありませんからね。
皮膚は単に外側を覆っているだけではありません。
基礎生物等で
「ヒトの防御の1番目、物理的防御」と勉強した人もいるはず。
「汗をかいて体温調節」するところでもありますね。
そして体内の各種状態を反映するところでもあるのです。
ここではこれら大事な働きを担当している皮膚のおはなしをしていきます。
皮膚が前提になってできている爪と髪のおはなしも、
簡単にしていく予定です。
最初に注意しておいてほしいこと。
単なる「理解しなきゃいけない、めんどくさい試験科目だ…」
なんて思わないこと!
「これ、自分の健康や美容に役立つぞ!
よーし、きれいになってやる!」ぐらいのつもりで聞いていてください。
そうすれば、大事なところがどんどん頭に入っていきます。
「きそのき解剖生理学」の脳神経のところでおはなしした、
「パペッツ回路に入りやすい情報」そのものですね。