数字なんか怖くない!(1)「割」や「%」のおはなし
看護についての自己学習がこのサイトの目的ですが。
サイトトップの文字に「+α(プラスアルファ)」が付いていますよね。
これ「医療の基礎科目以外でも
最低限必要になってくるおはなしをしますよ」という意味です。
その第一弾が「数字に負けない!」です。
ある日、
「お得!本日5割引き!」というセールの文字が目に飛び込んできました。
…5割引きになる前のお値段、覚えていますか?
さもないと、得したつもりで損してしまうかもしれませんよ。
セールの文字を理解するためには、
まずは「%」や「割」を確認することにしましょう。
「%」は百分率ともいうように
「全体を100としたときにどれだけあるか」という割合を示すものです。
100のうち50あれば50%。小数で表すと0.5ですね。
100のうち100あれば100%。
これは全体そのままで、もはや小数ではなく単に「1」ですね。
「割」は「全体を10としたときにどれだけあるか」という割合を表すもの。
10のうち3あれば3割。小数だと0.3です。
10のうち2.5だと…?
これは2割5分。
「分」は、全体を100としたときにどれだけあるか。
「厘」は、全体を1000としたときにどれだけあるかですね。
野球のバッターの3割2分5厘というのは、
「1000回打席に立ったら、325回はヒットを打ちそうですよ」ということ。
「325厘」とは言いませんよ。
せっかくわかりやすい単位があるのですから、そちらを使いましょう。
では、ここまで分かったらセールの話に戻りましょう。
例えば、ある洋服が普段8000円で売っていたとします。
「それは高いなぁ…」と思ってセールを待っていたとしましょう。
ある日、お店はセールを始めました。
でも、値札を1万8000円に書き換えてから
「本日5割引き!」とセールをしていたら…?
「割」は「全体を10としたときにどれくらいか」を表すものでしたね。
全体(値段)が1万8000円になっていますから、
5割引きのときのセール価格は9000円です。
…元の値段を覚えていない状態で、
「5割引き」の文字と品物だけを見てしまうと、
得したはずが損した(高く買ってしまった)ことになるのです。
このように数字(や統計)は分かっていないとだまされやすいところです。
うっかり損してしまわないように、
ちゃんと知っておくほうがいい知識がたくさんあります。
皆さんはもう「割や%は、全体のうちのどれくらいか、だね!」と分かったはず。
割引きの文字が大きいからといって、だまされてはいけませんよ!
次回は、数の単位と接頭語について説明しますね。