数字なんか怖くない!(9)BMIのおはなし3
成人以外の体格指数計算をしてみましょう。
カウプ指数は乳幼児の体格指数で
体重(kg)を{身長(cm)}2で割って、104をかける…でしたね。
15kg、90㎝の幼児ではカウプ指数はいくらでしょうか。
15(kg)×104/{90(㎝)}2
=15×104(kg)/90×90(㎝)2 ここ、上下を100でわれますね。
=15×102(kg)/9×9(㎝)2 ここも3でわれそうです。
=5×102(kg)/9×3(㎝)2 あとは、普通の筆算ですね。
=500(kg)/27(㎝)2
18.51…となって割り切れません。
だから、この時点で(大体小数第一位が出たら)分類を確認です。
カウプ指数は成長段階によって分類が変わっていく体格指数です。
標準体重だけ取り出しても、
満1歳までの乳児(3か月以降)は16~18、
満1歳から満2歳までは15~17、
そして満5歳までは14.5~17.5、
学童期には18~22…と結構動きます。
学童期はローレル指数の方が使われやすいので、
その前まで(学校に入る前まで)を覚えましょうね。
厚生労働省基準では「14以下をやせぎみ、15~17をふつう、
18以上をふとりぎみ」としています。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/tokubetsu/yougo.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html
ローレル指数は学童に使われる体格指数で
体重(kg)を{身長(㎝)}3で割って、107をかけました。
120㎝、30kgの学童のローレル指数はいくつでしょう?
30(kg)×107/{120(㎝)}3
=30×107(kg)/120×120×120(㎝)3 これ、約分たくさん狙えます。
=30×104(kg)/12×12×12(㎝)3 103で割り、まだいけます。
=10×104(kg)/4×12×12(㎝)3
ここで、10×104を100×103にすると面白そうです。
=100×103(kg)/4×12×12(㎝)3
=25×10×10×10(kg)/1×12×12(㎝)3 まだ偶数がありますので…。
=25×5×5×10(kg)/1×6×6(㎝)3 次が最後ですね。
=25×5×5×5(kg)/1×3×6(㎝)3 さあ、筆算です。
(25×5=125、125×5=625、625×5=3125ですから)
=3125(kg)/18(㎝)3
これは173.61…と計算できます。
ん?計算の桁ミスった?と一瞬気になりますが。
ローレル指数の標準は130。
日本医師会の基準によると
100未満はやせすぎ、100以上115未満がやせぎみ、
115以上145未満がふつう、145以上160未満が太りぎみ、
160以上が太りすぎになります。
この学童は「太りすぎ」ですね。
http://www.med.or.jp/kids/seika/genki/kb0704/index2.html