2 エネルギー代謝と化学式のおはなし(3)

2018年3月18日

細胞レベルの代謝のおはなしに入りましょう。

「狭い意味での代謝」でしたよね。

ただ、いきなり始めると「代謝される対象(栄養物等)」の種類の多さに

混乱してしまうといけませんので。

「糖」「タンパク質」「脂質」「核酸」の順番でおはなししますよ。

 

糖の代謝を考えたとき、大きく6つの通り道(ルート)があります。

でもそのうち3つは「1つの通り道の一部」を見ているだけなので、

「4つの通り道…1つについては3つに分けて見るよ」が正確なところです。

 

最初に、1つに分かれているところから見ていきましょう。

解糖系』『TCAサイクル(クエン酸回路)』『呼吸鎖(電子伝達系)』です。

 

解糖系というのは、

1個のグルコース(糖)から、ATPを2つ取り出す過程(プロセス)。

他にも出てくるものはありますが、

それは糖質代謝の詳しい話ですることにしましょう。

 

TCAサイクル(クエン酸回路)は、

解糖系でできたピルビン酸がくるっと回ると、

4個の商品券1号(NADH)と

1個の商品券2号(FADH)が出てくる過程(プロセス)。

これまた、糖質代謝のときにちゃんと説明しますからね。

 

呼吸鎖(電子伝達系)は、

商品券1号・2号をATPに変える過程(プロセス)。

商品券はどこでも使えるとは限りませんから、

細胞の中でどこでも使えるATP(エネルギー)に変える…と思ってください。

 

この『解糖系』⇒『TCAサイクル(クエン酸回路)』⇒『呼吸鎖(電子伝達系)』、

目的は糖からATPを取り出すことです。

前回勉強した、異化ですね。

次に『糖新生』。

糖以外のもの…グリセロールや乳酸、アミノ酸等からグルコースを作ることが目的。

前回勉強した、同化にあたります。

わざわざ、ATPを使ってまでもグルコースを作りたい理由は、

前回の脳と赤血球ですね。

「グルコースの需要は多くて、それしか使えないから」

…ちゃんと思い出せましたか?

 

さらに『グルコースをグリコーゲンに変える』。

これは貯蔵型を作っているので、すぐわかりますね。

貯蔵の場所、肝臓と筋肉も思い出しておきましょう。

 

そして『ペントースリン酸回路』。

これはグルコースから

リボース5リン酸と商品券3号(NADPH)を作る過程(プロセス)。

リボース5リン酸は、遺伝子のもと。

ここについては、結構先の「DNA・RNA(核酸):遺伝子」でおはなししますね。

以上が糖の代謝、大きく分けて4通りの概略です。

糖は「ATPのもと」ですが、他の物ともつながっていることが分かりましたよね。

次回は残った「タンパク質」「脂質」「核酸」の代謝です。