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3 糖質と糖質代謝のおはなし(7)

2022年2月26日

前回の細胞の糖質代謝の復習からスタート。

グルコース1個から、酸素とミトコンドリアがあれば36ATPでしたね。

まず、解糖系で2ATP。

このとき出たNADHはFADHになってから呼吸鎖に入る点は注意です。

次に、グルコース1個からピルビン酸(→アセチルCoA)は2個できます。

ここで出るNADHは2枚ですね。

アセチルCoAが回るとNADHが3枚、FADHが1枚、GTPが1個ですから…。

グルコース1個当たりで見ると、

TCAサイクルで出るのはGTPが2個、NADHが全部で6+2=8枚、FADHが2枚です。

呼吸鎖での商品券換金レートはNADHが3ATP、FADHは2ATPでした。

NADHは8枚、FADHは4枚ありますので…。

ATPは(3×8)+(2×4)=24+8=32ATPできます。

ここにGTPの2個と、解糖系の2ATPを足して、36ATPです。

この計算は、国家試験で問われることはありません。

国家試験ではもっと聞きたい問題がありますからね。

ただ、1回は糖質代謝の3段階とできるATPの量を確認しておくといいでしょう。

皆さんは、今一緒にやりましたから、もう大丈夫ですよ。

 

さて、問題です。

グルコースが細胞に届くためにはどうすればいいでしょう。

…簡単ですね。

食事からとって、血液で細胞まで届ければいいのです。

そこで、ここから先は人体の代謝(広い意味での代謝)のおはなし。

 

「食事からとって」と書きましたが。

食べ物そのままでは、私たちは体の中に糖を取り入れることはできません。

そこで必要になるのが消化酵素です。

酵素についてのおはなしは、タンパク質のところまで待ってください。

今は「結合を切り取るはさみが、酵素」でオッケーです。

糖質の結合はグリコシド結合

私たちが吸収できる大きさになるまで、

グリコシド結合を切り取るはさみが、糖質の消化酵素です。

たくさんありますけど…「アミラーゼ」と「二糖分解酵素」から覚えてください。

 

アミラーゼは唾液と膵液に含まれています。

二糖体分解酵素は小腸の上皮細胞表面にあります。

唾液アミラーゼで大きな糖をオリゴ糖ぐらいまで小さくして、

膵液アミラーゼで二糖ぐらいの大きさにして。

最後に小腸で二糖体分解酵素が単糖にして…体の中に吸収です。

歯で噛み砕くのは、大きな糖を中ぐらいの糖まで細かくし、

アミラーゼが働きやすいようにしてくれているのですよ。

だから、食べ物の消化吸収には歯(による物理的分解)がとても大事!

次回は、残った糖質代謝をまとめてしまいましょう!

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20220227更新)