4 神経系と内分泌系:守るためには指揮命令(4)

代謝に続き、血糖値の恒常性に入りましょう。

「代謝」には、グルコースが必要です。

グルコースは、

消化管から吸収された糖質(炭水化物)からできたもの。

食事の後、

小腸から吸収されたグルコースが血液中に流れ込みます。

この血液中グルコース濃度が、血糖値です。

血液中を流れるグルコースが全身の細胞のもとに届き、

細胞に取り込まれるからこそ、

細胞はATPを作ることができるのです。

血液中を流れるグルコースが不足したら、

細胞は思うようにATPを作ることができません。

血液中グルコース濃度(血糖値)の重要性、分かりますよね。

 

視床下部が血糖値情報を受け取るところまでは、

前回の代謝と同じです。

今度は、ホルモンと神経の協同作業になります。

血糖値維持には多くのホルモンが関係していますが、

ここでは膵臓から出るホルモンと副腎髄質ホルモンで説明です。

血糖値では血糖値情報を受け取るところに

「膵臓」も追加。

最終的なホルモン分泌器官が膵臓と副腎皮質の2か所になります。

さらに、自律神経系の直通電話も追加されますよ。

 

それでは、具体的に確認。

血液中のグルコースが一定範囲内に保たれているのがいい状態。

食事の後、

食べ物に含まれていたグルコースが小腸から吸収され、

血液中グルコース濃度(血糖値)が上がります。

この情報を受け取るのは視床下部と膵臓です。

視床下部は膵臓に神経を使って直通電話をかけます。

「お!こんなにあるなら細胞に取り込ませてもよさそう!

膵臓、号令出しといてくれる?」

この直通電話は自律神経のうち副交感神経系

聞きなれない「自律神経」や「副交感神経系」という

名前が出てきましたが、今は気にしなくて結構です。

 

直通電話を受け取った膵臓は、

インシュリン(インスリン)というホルモンを出します。

インシュリンは「血糖値を下げる唯一のホルモン」。

看護師国家試験には必ずと言っていいほど出てくるので、

今、覚えてしまいましょう。

視床下部からの命令がなくても、

膵臓はインシュリンを分泌できますよ。

インシュリンは血液中のグルコースを

細胞に取り込ませる命令を出します。

血液中のグルコースが少なくなるから、

「血糖値が下がる」のです。

肝臓に対しては

「グルコースをグリコーゲンにしておいて!」とお願いです。

グリコーゲンというのは、グルコースの貯蔵型。

糖を保管に適した形にしておくことは、肝臓のお仕事。

インシュリンの働きで

細胞にグルコースが取り込まれて血糖値が下がる。

これで、上がった血糖値は元に戻ることができましたね。

 

次回は逆の場合「下がりすぎた!」の対処を見ていきますよ。