5 水・ミネラル・血液概論:たかが水されど水(6)

血液以外の細胞外液のおはなし。

血液の成分は、

毛細血管壁の隙間からじわじわと細胞のほうへ染み出していきます。

これが組織液

文字通り、組織を満たす液体です。

組織というのは、

同じ働きをもった細胞同士が集まったもの。

細胞の役割分担については

「3 臓器」でおはなししましたね。

組織液は酸素やグルコース等を細胞のところまで届けに行きます。

細胞は代謝で出た二酸化炭素や老廃物を組織液に渡します。

あとは、血管内に組織液が戻れば、

細胞の内部環境維持はうまくいきそうです。

 

 

組織液がリンパ管に流れ込むとリンパ液になります。

「リンパ」というのは、

組織の水分量調節と免疫、脂質輸送を担当するところ。

脂質の吸収に一手間必要なことは、

「3 臓器」でおはなし済み。

体の中に取り込んだ後も、

脂質運搬はさらに一手間が必要になります。

そこに役立つのがリンパ系です。

免疫は、次回の話題ですね。

細胞周囲の水分量を調節するとき、

リンパ系は側溝のような役目を果たします。

普段は、側溝に水は流れません。

ただの「道路わきのくぼみ」ぐらいの存在です。

でも大雨が降ると、側溝に水が流れ込み

周囲が水浸しになることを防いでくれます。

細胞の周りに水分が多くなってきたとき、

余った水分が流れ込むところがリンパ管です。

リンパ管の図を見たとき、

全部がつながった形をせずに

途中から出てきたように見えるのは、このせいです。

 

以上、水分とイオンに注目しておはなししてきました。

細胞の環境を守るために、

いろいろな働きがありましたね。

これらの働きを理解した後なら、

「たかが水分やイオン」なんて言えませんよ!

 

先程出た側溝にはごみ(落ち葉等)が入り込みます。

放置していては、

大雨のときに流れが悪くなってあふれてしまいますね。

定期的にごみさらいをする必要があります。

これは、体の中ではリンパ節に集まるリンパ球のお仕事。

ここから先は、免疫のおはなしになります。