2 「モノ」のおはなし(1):基本事項と濃度

いきなりですが。

「モノ」とはなんでしょう。

 

…ここで哲学に入ってしまうと戻ってこられませんので、注意。

ここではあくまで「化学」の世界の「モノ」に限定しますよ。

モノはたくさんの概念(考え方)を含んでいて、

一言で答えるのはとても難しいものです。

それでは困ってしまうので…

化学の世界では「単体」「化合物」「混合物」と分けることにしました。

 

単体とは、単一の材料からできているもの。

化合物とは、複数の材料からできている基本単位があり、

その基本単位だけからできているもの。

混合物とは、複数の単体や化合物からできているものです。

 

例を出した方がいいですね。

蓋つきの瓶の中に、紫色のものが入っていたとします。

何が入っているんだろう…と手を伸ばして見てみました。

中に入っていたのは、紫色のビーズ(球)だったのが、単体

実は青と赤のビーズ(球)がくっついていたから

遠目に紫色に見えていた!というのが、化合物

赤と青のビーズ(球)がバラバラに入っていて、

遠目に紫色に見えていた!というのが、混合物です。

化合物と混合物の違いは「分けることができるか、できないか」です。

混合物なら、赤と青のビーズ(球)に分けることができます。

…「したいか、したくないか」だと、したくない作業ですが…。

化合物だと「赤のビーズ(球)だけ」

「青のビーズ(球)だけ」を取り出すことはできません。

 

例を出したので、単体・化合物・混合物が分かりやすくなったはず。

一般的な教科書では「水素や鉄は単体」、

「水は化合物」、「食塩水は混合物」という説明になるところですね。

 

ビーズや球のおはなしは、原子やイオンにもつながっていきます。

原子・分子・イオンというと頭が痛くなりそうですが、ここでは簡単に。

原子というのは、1人でもいられるもの。

分子というのは、1人だと不安で誰かと手をつないで安心しているもの。

イオンというのは、1人だと不安だけれど

物の貸し借りで安心しているものです。

こちらも例で確認。

新学期、クラス替えがあったとします。

誰も知ってる人いなくてもいいやー、と1人でも堂々としているのが原子。

知ってる人いないと不安…だから、

同じように不安な人どうしで手をつないで一緒にいようね…が分子。

知ってる人がいなくて不安なんだけど、手をつないでべたべたはしたくない。

とりあえずの関係があればいいから、

本やノートの貸し借りくらいはしよう…がイオンです。

これなら、難しくありませんね。

 

次回は、手のつなぎ方や貸し借りのお約束のおはなしです。

まじめに言うなら「電子配列と配置」のおはなしですね。