4 固体と液体・溶解(2):浸透圧とぎゅうぎゅうすかすか液体版

希薄溶液の理解は血液の理解。

もっといえば、ヒトの体の中は血液も細胞内液も希薄溶液だらけです。

だから私たち(の細胞)は

「化学で勉強した三相そのままじゃないぞ!」と意識することが必要です。

皆さんはここまでで「固体・液体・気体の三相」の基本を理解しました。

さらに「希薄溶液だと、なんかちょっと変わってくるぞ!」の

具体例も確認できましたよね。

安心して先に進みましょう。

次に理解してほしいことは

「じゃあ、体の中には何が溶けているのか」なのですが…

これはもう少し話が進んでからおはなししますね。

 

同じものが固体から液体、液体から固体への相変化は一段落。

お次は、他のモノとの関係…「溶解」です。

分かりやすい例は、水と砂糖の関係や、水と食塩との関係ですね。

砂糖も食塩も(どちらも固体)、水(液体)に溶けますね。

この「溶ける」を「溶解」と呼びます。

 

溶けるといっても、砂糖は水に溶ける量とお湯に溶ける量が大きく変わります。

食塩は、あまり温度に溶け方は左右されません。

この解け方の変化が「温度変化による溶解度変化」です。

砂糖は身近なものの中では、溶解度が変化しやすいものの代表例。

食塩はさほど溶解度は変化しません。

 

溶けたものが再び固体化したら「再結晶」

溶解度が変わったせいで、

もう溶けていられなくなった粒が固体に戻ったもの。

再結晶しているときの溶液は、

溶けているもの(溶質)が限界まで溶けている「飽和水溶液」になっています。

砂糖も食塩も、溶かせるまで溶かした後に冷やすことで

「再結晶」させることができます。

ただ、目で見えるレベルの大きな再結晶を作るためには

ちょっとしたテクニックが必要になってきますので…

興味がある人は、自分で調べてみてくださいね。

 

実生活の中でこれらの飽和水溶液を作る機会はそうそうないと思いますが。

体の中では、

別のものが飽和して結晶になってしまうことがあります。

その一例が尿酸塩結晶です。

世の中高年男性がその痛みにおびえる「痛風」の原因です。

原因となる尿酸塩は、ほとんど水に溶けません。

だから、できたらさっさと(水圧で押し流すように)体の外へと捨てます。

でも…捨てるよりも早いペースで出来たのでは

体内で飽和し、血管の中で結晶化が始まってしまいます。

しかも質(たち)の悪いことに、鋭くとがった結晶です。

少し結晶が動いただけでも周囲の血管に刺さって痛みが…!

これが「風が吹いただけでも痛む」と言われる痛風の痛みです。

男性の患者さんが9割以上を占める理由は、

男性ホルモンが尿酸塩排出に協力してくれないせい。

…女性ホルモンは、せっせと尿酸塩排出してくれますよ。

中高年に多い理由は、

アルコールや尿酸のもとになる食生活の影響が大きいですね。

この辺りは、他の科目でちゃんと勉強してくださいね。

 

次回は、化学の「溶ける」話を先に進めますよ。