10 各論5:体温(感染・免疫):⑦消炎鎮痛剤(5)

アセトアミノフェンの禁忌ですね。

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00063312

今まで勉強してきた禁忌とかなり重なります。

重い肝臓・腎臓障害は薬物代謝おなじみ。

重い心不全(心臓機能異常)も、循環のバランスを失って増悪の恐れがあります。

消化性潰瘍やアスピリン喘息にも禁忌ですね。

シクロオキシゲナーゼを邪魔する薬ではありませんが、

血液異常も出血傾向悪化の恐れがあるので禁忌になります。

 

慎重投与と警告も、肝臓の働きを悪化させるものですね。

アルコールの大量常用や脱水、

低栄養状態は肝臓の働き(薬の代謝)に明らかにマイナスです。

あと、アセトアミノフェンを含む他の薬と一緒に使うと、

アセトアミノフェンの過剰症の危険があります。

「併用注意に含まれていないから」と軽く考えてはいけませんね。

 

併用注意に入っている薬も、

今までの痛み止めで確認したものが大部分です。

肝障害のもとになるアルコール。

他の薬と相互作用を起こしやすいリファンピシン。

併用すると効果が弱まるチアジド系利尿薬や、

効果が強まるワーファリンやリチウム製剤。

抗生物質や抗菌薬と一緒だと、過度の体温低下の恐れがあります。

 

痛み止めはとても身近で便利な薬。

でも意外なほど全身に広く影響を及ぼします。

そして痛みの原因となった異物の解消には役立たないどころか、

むしろマイナスの働きを持っています。

痛みが止まっている間に、

体の白血球たちが働ける態勢を十分に整えること。

可能なら、異物を退治する薬も(併用時注意しながら)一緒に使っておくこと。

ステロイド剤のときにもおはなしした

「あくまで一時しのぎなんだ」という意識を忘れないでくださいね。

 

「ワクチン」、「炎症と抗炎症」と、

感染と免疫の境界部のおはなしをしてきました。

ここから先は、明らかに免疫(血液)がメインのおはなしになります。

次回から「正しい異物排除のはずなのに過剰!」な過剰症に使う薬のおはなし。

そのあとで体を守るシステム自体が狂ってしまった

自己免疫疾患とがん(悪性腫瘍)に使う薬のおはなしです。