4 セントラルドグマの理解・確認(1)

4、セントラルドグマの理解・確認

 

「どうしてここにセントラルドグマ?」

と思う人がいるはずです。

セントラルドグマが理解できていないと、

新コロナちゃんがどうして厄介なのかが

分からないことになってしまいますよ。

 

セントラルドグマを出来るだけ簡単に確認した後、

「ウイルスの増殖」と

「ウイルスに効く薬とは?」のおはなしをしていく予定です。

セントラルドグマについての勉強が終わっていない人は、

先に生化学のセントラルドグマのところを読んできてくださいね。

セントラルドグマというのは、

「DNAに遺伝情報がのっていて、

いざ情報を使おうというときにはmRNAに転写されるよ。

mRNAをもとにタンパク質

(の1次構造にあたるアミノ酸のつながり)ができるよ。」

ということでしたね。

 

DNAからmRNAを作ることが「転写」で、

mRNAをもとにタンパク質を作ることが「翻訳」でした。

ここに細胞分裂前に必要な

DNAをもとにDNAを作る(情報のフルコピー)

「複製」を加えて、「セントラルドグマ」と呼びます。

本によっては

セントラルドグマから複製が外れていることもありますが、

「複製もまとめてセントラルドグマ」の方が

全体を理解しやすいですよ。

DNAとRNA、

どちらも遺伝情報の記録ができますが性質や扱いが違います。

DNAは2本鎖で丈夫、

コピーミスをしたら直してくれる酵素がある。

RNAは1本鎖でもろく、

コピーミスがあってもコピーし直せばいいだけなので使い捨て。

この違いは大事なところです。

看護師国家試験にも出るところですから、

ちゃんと頭に入れておきましょうね。

あとは、RNAに3種類あって、

その働きが違うところも見直しておいてください。

ごく簡単なセントラルドグマの復習、終了。

DNAの情報を発現させると、

タンパク質ができる…でしたね。

もちろんこの「タンパク質」に、

(筋肉や骨だけでなく)各種酵素や

膜タンパク質が含まれていることを忘れてはいけませんよ。

 

そしてDNAを複製しないと、細胞分裂ができません。

細胞分裂ができないと…

受精卵から個体を作り上げることができませんね。

大人になった後でも、

細胞分裂ができないと減った細胞が減りっぱなしになっては

「自分を保つ(自分が自分のままでいる)」ことができません。

怪我で細胞が傷つく

(そして補修する必要がある)のはもちろんですが。

寿命が短い味蕾、赤血球、小腸上皮のことも思い出しましたか?

寿命が短い組については

解剖生理学などを読み直しておいてくださいね。

ここ、がん治療で問題になってくるポイントですよ!