3 循環器系のおはなし(13)

「めぐるもの・血液」のおはなしです。

…とはいえ、生化学の「12 血液・免疫」で大部分はおはなし済み。

だから簡単におさらいしつつ、

脾臓とヘモグロビン分解に注目していくことにしましょう。

 

血液は血球と血漿に分けられて、

血漿成分のほうが多い…ことはいいですよね。

血球には酸素を運ぶ赤血球、免疫の白血球、止血の血小板が含まれます。

リンパ管でお掃除をしてくれていたのが、白血球の1種類のリンパ球。

リンパ球はTとBに分けられましたね。

成熟場所と名前の対応はもう大丈夫ですか?

血漿成分には水分やグルコース、各種ミネラル等が含まれます。

血漿タンパク質にアルブミンとグロブリンがあって、

免疫で使う5種類の抗体はグロブリンからできていましたよ。

 

すごく簡単なおさらい、おしまい。

脾臓のおはなしに入ります。

脾臓は肝臓と副腎の横にあります。

肝臓と腎臓の場所から「あの辺だ」とイメージしてくださいね。

寿命を迎えた赤血球の、「おしまいの場所」です。

赤血球の始まりは、造血幹細胞の始まりですから骨髄ですよ。

赤血球を分解する場所は表面側の赤脾髄。

内側には免疫に関係する白脾髄があります。

 

赤血球のおしまいは、ヘモグロビン色素の変化の始まりです。

生化学でもおはなししましたが、黄疸の仕組みをちゃんと理解しましょう。

 

ヘモグロビンの色素は、鉄がもとになってできた「ヘム」でした。

これが変化して、最初は血液に溶けない間接ビリルビンになります。

そのままでは肝臓に運んでもらえないので、

輸送タンパクでもある血漿タンパク質のアルブミンにくっつきます。

アルブミンと一緒に血液を流れ…

肝臓で形を変えて水に溶けるようになったものが直接ビリルビンですね。

直接ビリルビンは、胆道系を通って腸管内に出てきます。

このときにはウロビリノーゲン。

あとは尿の色ウロビリンになってから、

便の色ステルコビリンになって体外に排出です。

黄疸というのは

胆汁色素が血液中にあふれて皮膚や粘膜にくっついてしまったものでした。

今、簡単にまとめた中で、

どこに異常があると血液中に色素があふれるかイメージできますか?

まず、肝臓に届く間接ビリルビンが処理能力を超えてしまう異常。

溶血が起きたとイメージすればよいのが「溶血性黄疸」ですね。

次に肝臓細胞の処理能力が落ちてしまう異常。

肝臓の細胞のせいですから「肝細胞性黄疸」ですね。

最後が胆道系が詰まって腸管に出せない異常。

胆道系が閉塞…で「閉塞性黄疸」です。

 

溶血性黄疸にあたりそうだけど、

「胎児期のヘモグロビンを壊して成人型を作っているだけだから異常じゃないよ!」

これが新生児黄疸でしたね。

以上、簡単な血液のおさらいと脾臓に関係するおはなしでした。