4 折れた!外れた!(骨折・脱臼):脱臼と捻挫

打ち傷に関係が深いものとして、骨折・脱臼のおはなし。

骨と関節のおはなしの応用編ですね。

骨と関節の基本構造については、解剖生理学へ。

今回は骨は無事、

関節周りが変になった脱臼と捻挫のおはなしです。

 

関節は骨が2つ以上つながって(接して)いる部分。

骨が外れないように関節包(内側にも靱帯)があって、

間に軟骨が挟まっていることもありますね。

この関節包や靱帯は、

本来動く方向以外に骨が移動してしまうと

傷ついて(損傷して)しまいます。

その結果、骨が接していないもの(接合面なし)が脱臼。

本来の接し方をしていないもの(一部のみ接合)が

亜脱臼(不完全脱臼)。

骨の位置は元に戻ったもの(関節包や靱帯だけ損傷)が捻挫です。

 

脱臼か(亜脱臼か)捻挫かは、外からは分かりません。

だから、痛くて動かせないなら、迷わずに病院に行きましょう。

可能な限り動かさずに病院へ。

 

上肢でもぶらつかせないように、

三角巾固定をした方が安全です。

大判のスカーフやマフラーで腕を吊ってもいいですね。

大きな布が見当たらないときには、

前開きボタンの服のボタン間の隙間に手を差し込んでしまいましょう。

手っ取り早く、多少の安定を図ることができますよ。

 

下肢の場合、歩くことはあきらめましょう。

ちゃんと移送してもらってください。

「迷惑をかけたくない」や「格好悪いから」といって

無理に歩くと、あとから機能障害を起こすこともありますよ。

 

病院で関節内の骨をもとに戻して(整復して)もらったら、

数日は安静に。

打ち傷同様、2~3日は冷やしてその後は温めましょう。

温めオーケーになったら、軽い運動も再開です。

 

捻挫ですんだときも大体の流れは一緒ですよ。

2~3日は動かさずに、しっかり冷やしましょう。

動かしてはいけません。

可能な限り固定して、少し高い位置に置くように。

お風呂は我慢です。

捻挫部をなるべく下げないようにしつつ、

シャワーでさっと流すにとどめましょう。

2~3日冷やしたら、あとは温める番。

今度はちゃんとお風呂に入って血行を促進してください。

急に通常行動に戻るのが怖いときには、

サポーター等をうまく使ってくださいね。

痛みや腫れが1か月も長引くようだと、

実は骨折していた、

もしくは血腫ができているかもしれません。

精密検査を受けるために受診した方がよさそうですよ。