12 各論7:呼吸(中枢・精神):⑥パーキンソン病の薬(4)

パーキンソン病に効く薬として、

ドーパミンではなく、ノルアドレナリンの前駆体を補充する薬もあります。

ドロキシドパ(ドプス)は、パーキンソン病や起立性低血圧に使う薬。

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00066383

こちらは交感神経系神経伝達物質の、もっと直接的な補充になりますね。

 

禁忌は本剤に対するアレルギーと緑内障に加えて、

妊娠・妊娠可能性のある人、重い末梢病変のある血液透析中の人、

カテコラミン製剤やハロゲン系吸入麻酔を使っている人。

カテコラミン製剤とハロゲン系吸入麻酔は、併用禁止でもありますね。

 

授乳中の人を禁忌対象にしていませんが、乳汁に移行するので授乳は禁止です。

また、小児に対する安全性は確立されていませんよ。

 

原則禁忌は、心室性頻拍のある人とコカイン中毒の人。

コカインがノルアドレナリンを含むカテコラミンの取り込みを邪魔するため

ノルアドレナリンの働きが強く出てしまうからです。

ノルアドレナリンの働きが強く出すぎると…興奮モード持続で疲れてしまいますね。

慎重投与対象は、昇圧や頻脈、末梢循環障害が悪化してしまうと大変な人たちです。

重い肝臓・腎臓障害はいつも通り。

あとは緑内障や高血圧、動脈硬化症の人、

甲状腺機能亢進症をはじめとする内分泌疾患の人、

糖尿病を合併している透析中の人。

心臓や肺に重い疾患(含む、気管支喘息)のある人も、慎重投与対象です。

 

併用注意は本剤の働きを弱めるものとして

抗精神病薬(フェノチアジン系、ブチロフェノン系)、鉄剤、

α受容体ブロッカー、レセルピン。

レセルピン(アポプロン)はアドレナリンで働く神経の働きを邪魔する

抗精神病薬(統合失調症の薬)かつ高血圧の薬です。

 

本剤の働きを強めて血圧急上昇を起こし得る併用注意には、

MAO阻害薬や三環系抗うつ剤、アメジニウムメチル硫酸塩、

抗ヒスタミン剤、オキシトシンのような分娩促進薬があります。

抗ヒスタミン薬と分娩促進薬は、どちらも末梢血管収縮作用のあるお薬。

それとドロキシドパの効果が重なると…

すごく末梢血管が細くなり、

血液を巡らせるためにかなりの圧力が必要になってしまいます。

アメジニウム硫酸塩(リズミック)は低血圧のお薬。

昇圧剤ですから…血圧上昇効果が重なってしまいますね。