2 「健康」とは:(1)「生きる」ために(4)

「悪性新生物(がん)」の統計データを、少し追加。

あまりここで深入りすると大変なので、

「死亡」と「男女別」にだけ限定しておきましょう。

それ以外については、年代別死因がもう少し進んでからのおはなしにします。

 

「悪性新生物(以下、単に『がん』)」は、できる場所によって個性があります。

すぐに他のところに転移して全身に悪さをするものもいれば、

意外と命に影響しにくいものもいる…ということです。

だから、「『死』に関係の深い場所のがんには要注意!」ですね。

 

がんが死因と判断された人の、がん種類別人数を見てみましょう

(国立がん研究センター:2017)。

https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

死因1位は肺がん、2位が大腸がん、3位は胃がん。

4位が膵臓がんで、5位は肝臓がんですね。

ここでの「大腸がん」は結腸がんと直腸がんをまとめたもの。

2つを分けると、

2位が胃がん、3位が結腸がんになり、直腸がんは7位です。

 

これ、男女別にすると順位が変わることに注意です。

男性だけで集計すると1位は肺がん、2位が胃がんで、3位は大腸がん。

4位が肝臓がんで、5位が膵臓がんになります。

(大腸を分けると、3位が肝臓がん、4位が結腸がん。7位が直腸がん)

女性だけで集計すると1位は大腸がんに!

2位が肺がん、3位が膵臓がん、4位が胃がん。

5位に乳がんが入ってきます。

(大腸を分けると1位は肺がん、2位が結腸がん。直腸がんは9位)

 

「男女別にみてみると…

男性では胃や肝臓といった消化器系の細胞が変になって生命危険が多い?

女性では出産や育児のホルモン変化?

大腸って、女性が便秘しやすいのと関係してる?」

 

そのようですね。

今まで勉強したことを考えると(もしくはこれから勉強することから見ると)、

そここそが注意ポイント!

あと、一緒に5年相対生存率を確認すると

しっかり勉強すべき「がん」の対象がはっきりしてきますよ!

 

5年相対生存率は「率」とあることにまず注意。

先程までは「数」を見てきたので、

「全体のうちのいくらか」を気にする必要はありませんでした。

「率」は、母集団に対する、対象集団の割合を示すもの。

イメージしてほしいのは、分数です。

見ているもの(分子)が変わらなくとも、

比較のもとになるもの(分母)が変わったら、計算結果は変わってしまいます。

見ているもの(分子)が「2(という数字)」だったとします。

比較のもとになるもの(分母)が「4」なら、

分数は2/4(=約分して1/2)。

これは「半分=50%=0.5」です。

比較のもとになるもの(分母)が「8」になると、

分数は2/8(=約分して1/4)。

分子は同じでも、今度は「1/4=25%=0.25」になりますよ。

 

「率」「割合」「%」の文字を見たら、

「何の何に対する割合(分母と分子は何)?」を意識してくださいね!

 

次回、がんの5年相対生存率の具体的内容を確認しましょう。