5 体温のおはなし(2)過敏症と自己免疫疾患(2)

(3)気管支ぜんそく

Ig-Eに関連して、呼吸器系の気管支ぜんそくを少し先取り。

気管支ぜんそくというのは、

気管が細く枝分かれした気管支の粘膜に慢性的な炎症が起こったもの。

「ダニに対するIg-E」を原因とするのがアトピー型喘息です。

 

体内にダニが入ると15分くらいで反応が始まり、

落ち着いても数時間たつと

ちょっとしたことで反応を繰り返す過敏性経緯を取ります。

これはIg-Eからの応援要請を受けて、

遅れて到着したTリンパ球が

白血球たちを呼ぶために出した化学物質で起こるものです。

その化学物質に内皮細胞が障害されて…悪い循環、完成です。

 

こちらも、アレルゲンを避けましょう。

カーペットもペットもおさらばです。

長期戦になりますが、

減感作療法(アレルゲン特異的免疫療法)が効けば、

それにこしたことはありません。

薬物療法の指導も大事。

日々のステロイドも、発作時のβ2刺激薬も、

自分や家族がちゃんと吸入使用できるようにしておきましょう。

特にβ2刺激薬は「苦しいなら早めに!だから持ち歩いてね!

でも使い過ぎはダメ!」なので、注意ですよ。

β2刺激薬については、呼吸(通り道)のところでおはなししますね。

(4)薬物アレルギー、職業起因性過敏症

薬物アレルギーや職業起因性過敏症は、

過敏症の全ての型で出る可能性があります。

職業起因性過敏症の傾向としては、

目・鼻・喘息症状はⅠ型メイン。

花粉・胞子を扱う

生花業・きのこ栽培業や、塗装・皮革系の揮発性刺激、

動物相手の獣医師等に出やすいですね。

 

皮膚症状はⅣ型メインです。

ゴム手袋中のラテックスが結構危険。

医療関係者全員が対象になりえますからね。

あとは各種粉塵(木くず、そば粉、米粉末…)や、

香料(理容師・美容師…)等もアレルギーのもと(アレルゲン)に。

 

アレルギーの基本は予防ですから、

原因を探し出して、早くそれから離れてください。

抗アレルギー薬やステロイド等の薬物療法は、あくまで二次的。

原因を体の中に入れない(原因に触れない)ことが一番です。

 

薬物アレルギーは皮膚・粘膜にとどまらず、

40℃越えの高熱やリンパ節腫脹、血圧低下や呼吸困難といった

重篤な全身症状につながりかねません。

「薬物アレルギー?!」と疑われたら、

可能性のあるものを全部即時停止です。

緊急時はアドレナリン注射。

あとはステロイドや抗ヒスタミン等の対処療法になります。

忘れてはいけないことは、手袋や消毒剤の存在。

これらもアレルギーの原因になりえますからね!