5 脳神経系と内分泌系のおはなし(2)

2022年9月23日

神経細胞の続き。

今回は、他の細胞に情報を伝えましょう。

 

神経細胞内は電気で情報が伝わります。

他の神経細胞に情報を伝えるときに使うのが、

神経伝達物質です。

 

ボールのようなものをイメージしてください。

これを他の細胞に投げる、

ばらけた筆先状のところが、軸索末端

他の細胞からのボールを受け取るところが、樹状突起です。

ボールを投げる方をシナプス前端(軸索末端)、

ボールを受け取る方をシナプス後端(樹状突起末端)、

前端と後端をまとめて「シナプス」と呼ぶのが一般的です。

逆にはボールを投げることはできませんから、

他の細胞との間では情報伝達は一方通行ですね。

1つの細胞内部なら、情報伝達に制限はありませんよ。

 

この神経伝達物質、たくさん種類があります。

生化学で紹介した「GABA(γ-アミノ酪酸)」もその1つ。

詳しくは脳神経系の病理学や精神看護学にお任せしますが…

ここでは

「アセチルコリン」と「モノアミン」を覚えておいてください。

 

アセチルコリンは、自律神経系と関係の深い神経伝達物質

自律神経のおはなしは先になりますが、

今のうちに名前に慣れてしまいましょう。

モノアミンは、

特定の神経伝達物質をまとめて呼ぶときの総称。

アドレナリン、ノルアドレナリン、

ドーパミン、セロトニン、ヒスタミンがここに含まれます。

アドレナリンとノルアドレナリンは、副腎髄質ホルモン。

生化学「11 ホルモン」でおはなししましたね。

 

ヒスタミンも、実は以前おはなししたことがあります。

生化学「1 細胞とアレルギーのおはなし」です。

そのときは、鼻水・涙を出す「放水車」として紹介しています。

「放水車が神経伝達?」と思いますよね。

その違いは「受け止め方」の違いです。

神経伝達物質を受け止めるところを「受容体」と言います。

受容体が何かによって、

同じボール(神経伝達物質)でも伝わる情報が異なってきます。

 

先程紹介したアセチルコリンは、

興奮モードを伝達する交感神経系の神経伝達物質ですが、

リラックスモードを伝達する

副交感神経系の神経伝達物質でもあります。

伝える情報の違いは、受容体の違い。

「受け止め方の違い」ですね。

ここは大事なところですが、

今説明すると混乱してしまいがち。

だから、

あとで「自律神経系」のおはなしになったら説明しますね。

 

モノアミンたちについても、活躍場所が出てきたらそこで説明します。

特に小脳(と中脳)のドーパミンは

主役級の大活躍ですから、お楽しみに!

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20220923更新)