12 血液と免疫のおはなし(7)

2018年6月10日

血小板の重要性、分かってくれましたよね。

今回は血小板に関係する病気についておはなしします。

2つ紹介しますが、どちらも看護師国家試験によく出る病気です。

早いうちに理解するのが、吉ですよ。

 

1つ目が播種性血管内凝固症候群(DIC)

漢字の通り、種を播(ま)いたように、血管の中で、固まってしまった病気です。

この病気の始まりは、ちょっとした外傷(けが)や火傷(やけど)など。

ちょっとしたショックから、血管の中で血栓(かさぶた)作りが始まってしまいます。

血栓はそのまま放っておいたら、

細い血管で詰まってしまうかもしれません。

それでは「細胞に酸素や栄養物を届ける」血液の役目を果たせません。

だから「うわっ!溶かさなきゃ!」と線溶が始まります

こんなところで出血が起きたらどうなるか。

出血は止めないといけませんが、まず血栓で血小板が使われて不足しています。

さらにせっかく血小板をかき集めたと思ったら、線溶で溶けてしまいます。

「血栓だらけなのに、血が止まらない!」

これが、播種性血管内凝固症候群(DIC)の症状です。

 

続いて「血友病」のおはなし。

血液凝固因子は「順番通り」組みあがることでフィブリンになります。

途中が欠けてしまったら、完成品ができません。

その結果、血が止まるのが異常に遅くなってしまったものが血友病です。

 

覚えること自体は簡単。

血液凝固因子8番(第Ⅷ因子)欠乏が血友病A、

血液凝固因子9番(第Ⅸ因子)欠乏が血友病Bです。

これ、看護師国家試験でよく出てきますからね。

血友病のおはなしは以前しましたよね。

そう、遺伝…性染色体上の遺伝子のおはなしをした

「10 DNA・RNA:遺伝子」のところです。

「X染色体上に原因遺伝子があって、ヘテロでは発症しないけど

男性はX染色体が1つしかないから即発症!」の、あのおはなしです。

そのときは

「ふーん、近親婚って悪い影響が濃縮されやすいんだー」ぐらいの受け止めだったと思います。

今なら「うわ!止血が遅れるって、それはヤバい状態だよ!」と分かってくれるはずです。

 

2つご紹介した血小板の病気。

どちらもよく国家試験で聞かれますからね。

さくっと覚えて、得点源にしちゃいましょう。

 

血球のおはなし、一段落。

次回からは血漿成分のおはなしに入りましょう。

「血漿タンパク質」と「ヘモグロビン」のおはなしです。