2 エネルギー代謝と化学式のおはなし(2)

2018年3月18日

前回2つの代謝についておはなししました。

今回はもう少し細かく見ていきますよ。

 

まず、用語説明。

同化」「異化」について説明します。

同化というのは、エネルギー(ATP)を使って、

自分にとってほしいものを作り出すことです。

異化というのは、ものを分解して

エネルギー(ATP)を取り出すことです。

本当はもう少し難しい概念ですが、

ここではまず言葉に慣れてください。

そして、ATPを使うのか、ATPを手に入れるのかを理解してください。

そこまで分かれば、先に進めますよ。

 

最初は、イメージしやすい広い意味での代謝から始めましょう。

「栄養等を取り入れる」ためにはどうしたらいいですか?

口に入れて、細かくしないといけませんね。

小腸が、吸収してくれないといけませんね。

もちろん、不要になったものを捨てないと新しいものは取り込めません。

大腸から便(や腎臓からの尿)を出さないといけませんね。

以上の「消化⇒吸収⇒代謝⇒排泄」の流れを、ちゃんと意識しましょう。

薬の代謝(薬物動態)もこの流れに従います。

薬のときには「代謝」の前後に「肝臓」が入ってきますね。

 

肝臓の名前が出てきたので、大事な臓器(と細胞)のおはなし。

ここでは「肝臓」「筋肉」「」「脂肪細胞」についておはなしします。

 

肝臓は消費・貯蔵・合成・分解の場所です。

ここ、すっごく大事です。覚えましょう。

消費や貯蔵までなら他のところでもできますが、

合成と分解」のどちらもできるのは肝臓以外ありません。

「合成と分解」と見たら、すぐに肝臓を思い出してください。

貯蔵の形は最初はグリコーゲンを覚えましょう。

グリコーゲンは、糖を貯めておく時の形です。

肝臓のそばにある膵臓から、

血液中の糖の濃度をコントロールするホルモンが出ますよ。

血糖値を下げるインシュリン、血糖値を上げるグルカゴン

大事なので、また出てきますからね。

筋肉は貯蔵と消費の場所です。

グリコーゲンや脂肪、クレアチンリン酸などの形で

ATPを取り出せるようにしています。

ATPは細胞のエネルギー。

これがないと、筋細胞は収縮できず、筋肉が動けませんよ。

脳は消費の場です。

…はい、消費するだけです。

しかも使える(食べられる)のは原則、血糖(グルコース)のみ!

…血糖を維持することがいかに大事か、なんとなく分かってくれますか?

一応非常食としてケトン体を食べることもできます。

同様に血糖が主食の赤血球は、非常食もありません。

脂肪細胞は貯蔵の場。

細胞のうち、脂質貯蔵に特化した細胞を「脂肪細胞」と呼びます。

これは臓器ではありませんが、

脂質の貯蔵場所として重要なのでここで紹介しました。

広い意味での代謝に関連する臓器(等)のいくつかを紹介しました。

これから、これらの臓器(等)はしばしば出てきますからね。

次回は、狭い意味での代謝…細胞レベルのはなしに入りますよ。