3 糖質と糖質代謝のおはなし(1)

2018年3月18日

代謝の個別のおはなしを始めましょう。

トップバッターは、糖質(糖)です。

 

糖の役割は、なんといってもATPのもとになること。

それだけではありません。

形を変え、私たちの体の成分(粘液や無毒化のお手伝い)にもなってくれますよ。

 

糖と言ってもたくさん種類があるので、種類分けをしておきましょう。

まず、1個だけの糖(単糖)とたくさんの糖(多糖)に分けます。

多糖の中はさらに2~10個単糖がくっついた「オリゴ糖」と、

もっとたくさん糖がつながったもの「(狭い意味での)多糖」に分けられます。

 

ここから、さらに単糖の中を分類。

1個だけの糖(単糖)は、

何個の炭素(C)でできているかで分けることができます。

ヒトについて考えるとき、特に大事なのが炭素5個の五炭糖と炭素6個の六炭糖。

炭素5個の糖(ペントース)は、遺伝子に必要な糖。

リボースも、デオキシリボースもペントース(五炭糖)です。

「ペンタ」は、「5」を表す接頭語。

アメリカの国防総省は、五角形なので「ペンタゴン」ですね。

炭素6個の糖(ヘキソース)が、ATPを作る主役になる糖。

グルコースフルクトースガラクトースがヘキソース(六炭糖)です。

グルコースは「ブドウ糖」、ガラクトースは「果糖」の方がおなじみかも。

ヘキソースは登場頻度が高いので、早めに覚えてしまいましょう。

「ヘキサ」は「6」を表す接頭語。

六芳星(✡)は「ヘキサグラム」といいますよね。

先程と対比するなら、普通の星(五芳星:☆)は「ペンタグラム」ですよ。

多糖についても分類を追加しておきましょう。

単糖が2~10個つながったものをオリゴ糖と呼びますが、

特に単糖が2つつながったものは「二糖」と呼ばれる方が多いです。

二糖はよく出てくるので、名前を覚えてしまった方がいいですね。

マルトースラクトーススクロースです。

これまたマルトースは「麦芽糖」、

ラクトースは「乳糖」、スクロースは「ショ糖」のほうがおなじみかも。

普段使われている「お砂糖」は、スクロースですよ。

 

単糖がたくさんつながったものは「多糖」。

オリゴ糖より多くつながったものが「(狭い意味での)多糖」です。

ここに入るのが植物細胞のセルロースやデンプン

動物細胞のグリコーゲンです

これらは糖だけがたくさんつながった多糖です。

もちろん、糖以外のものがつながった多糖もありますよ。

ヘパリンヒアルロン酸がここに入ります。

普段化粧品でお世話になっている保湿成分は、

糖からできていたんですね。

次回は、糖の結合からおはなしします。