5 タンパク質のおはなし(2)

2022年3月25日

前回アミノ酸についておはなししました。

いよいよ「タンパク質」についてのおはなしです。

 

タンパク質はただアミノ酸が集まったわけではありません。

アミノ酸が立体的に、意味を持って組み上がることが必要です。

そのための設計図は、核の中のDNAに書いてあります。

細胞小器官の「核の中に私たちの設計図」とはこのことです。

DNA主役のおはなしはもう少し後で。

今は、タンパク質が主役ですよ。

 

設計図通りにアミノ酸が並んだものを

タンパク質の1次構造」といいます。

この状態ではアミノ酸が直線状に並んだだけです。

タンパク質の立体構造について考えるとき、

千羽鶴に対応させるとイメージしやすくなります。

1次構造は、折り紙の束から1枚の折り紙を取り出した状態。

まだ立体感は見えてきません。

アミノ酸は直線状につながると、

特定のアミノ酸が規則的に並ぶことで自然と立体化してきます。

この立体化がタンパク質の2次構造」

コイルのような形になったものをαヘリックス(αらせん)

板のような形になったものをβシート(β構造)と呼びます。

この2つの立体、名前を覚えてくださいね。

2次構造を説明するときのキーワードですよ。

千羽鶴の例えでは、基準になる折り線を付けたくらいです。

しっかり元の形ができていないと、きれいな鶴は折れませんね。

2次構造はさらに折れ曲がって、

だんだん働き(機能)を持つようになってきます。

これが「タンパク質の3次構造」。

千羽鶴の例えでは、鶴を1羽折りあがったくらいです。

折り鶴なら、しっかり折り目を付ければ崩れませんが。

タンパク質にとっては、もう自然にできる形ではないので

放っておくと形が崩れてきてしまいます。

だから何とかして止めておくところが必要になります。

「何とかして止める」のが、

教科書等に書いてある「~結合」です。

たくさん種類がありますが…

まず「SS結合(ジスルフィド結合)」から覚えましょう。

アミノ酸の側鎖にある硫黄(S)どうしが

手をつなぐことでできた結合です。

…前回、含硫アミノ酸を覚えました。

それは、このSS結合をしてくれる大事なアミノ酸だったからです。

 

そして3次構造のユニットをたくさん集めたのが

タンパク質の4次構造」。

千羽鶴なら、糸を通して完成!です。

ただ集めただけではありませんよ。

機能するように…役目を果たせるように集める必要があります。

 

4次構造の具体例については、次回おはなしすることにしましょう。

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20220326更新)