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8 うっ!(ショック各種)(5):脳貧血(立ちくらみ)

これまた、ショックそのものではないのですが。

脳に向かう血液が一時的に不足したために起こるのが

脳貧血…いわゆる「立ちくらみ」です。

脳細胞に限定してみれば、

一時的血液不足で一時的酸素・栄養分不足ですから

瞬間的ですがショックとほぼ同じ状況ですね。

 

長く立っていたあとにふらふらと倒れたり、

急に立ち上がったときにめまいがしたり…

これ脳貧血(立ちくらみ)ですね。

ときには顔が青くなり、冷や汗をかいて、

意識がもうろうとすることもあります。

 

立ちくらみを起こしたら、

そっと寝かせておいてあげましょう。

膝を曲げて(たたせて)おけると、なおいいですね。

頭の方を少し低く出来るなら、

その方が脳に血液がめぐりやすくなります。

 

ただ、繰り返すようだと結構困ります。

姿勢に対する自律神経の働きが、

おかしくなっているのかもしれません。

規則正しい生活を心がけてください。

食事をちゃんととる、適度な運動、早寝早起き。

当たり前のことですが、

自律神経系のバランスをとるには最適です。

 

自分で努力しても自律神経系が治ってくれない…なら、

病院にかかって相談した方が早いですよ。

自律神経系だ…と思っていたら、

別な病気が潜んでいるかもしれません。

他に病気がないことをしっかり確認してから、

対策を講じていきましょうね。

 

改めておはなしする必要はないと思いますが、

そもそもがあまりに低血圧だと、

高いところに血液が届きにくくなり、

立ちくらみが起こりやすくなります。

 

生活のリズムを整えて、

食事もちゃんとバランスよく食べて。

それでも血圧が低くてどうしようもないなら、

「ほんの少しだけ」食塩を多めにとってみてください。

塩分のとりすぎが高血圧につながることは、

ナトリウムの説明でもおはなししましたね。

水とナトリウムは細胞外液で仲が良い…からでした。

だから、どうしても低血圧が治らないときには、

ちょっとだけ血中ナトリウムを多めにして、

水分をたくさん血液内に保ってもらいましょう。

これなら、血管内を流れる液体(血液)の量が増えるので、

上の方にある脳にも血液が届きやすくなるはずです。