14 各論8:ウイルス(2)RNAウイルス(10)

インフルエンザ予防接種のおはなしですね。

一応インフルエンザに効く薬はありますが、

耐性を持つものも少なくありません。

さらには任意予防接種もできますが

(60歳以上の基礎疾患ある人や65歳以上の人は定期接種可能)、

毎年の接種が必要になります。

これはRNAウイルスなのですぐに変異を起こすことと、

予防接種で獲得できる免疫が短時間しか持たないからですね。

 

ワクチンには

「A型のうち2つ

(1960年以降に流行して多数の死者を出したH1N1とH3N2)と

B型の2つ」の感染用タンパク質が入っています。

H1N1は第一次世界大戦時に大流行した

「スペイン風邪(死者4000万人以上)」の原因。

後にロシア(当時は「ソ連」)でも流行して

「Aソ連型」とも呼ばれる型です。

H3N2は香港インフルエンザ(「A香港型」)の型ですね。

こうすることでこの型の発症や重症化を防ぐのが目的です。

 

発症を防げれば一番いいのですが…

生命を危険にさらすような重症化せずに済むなら、

ワクチンとしては十分に目的を果たしています。

でも、残念ながらウイルスは変異するもの。

インフルエンザウイルスはヒトだけでなく鳥や豚にも感染し、

そこで大変異(感染用と脱出用の組み合わせが変わる)を起こすことも!

いつ、何が起こるか分かりません。

新型インフルエンザが、

感染症法上特別扱いになっているのはこのためです。

 

しかも「予防接種をすれば

絶対に全部のインフルエンザにかからない」と誤解している人もいます。

 

「どうせ効かないから接種しない!」のではなく、

「接種しておけば、最悪事態だけは防げるはず!」という

意識でいてくださいね。

予防としては基本中の基本「うがい」と「手洗い」。

インフルエンザにかかってしまったら、

少し息苦しくてもマスクをしっかり付けて、

飛沫感染を防いでくださいね。

 

インフルエンザは学校保健安全法の2種

(「特定条件下で」)の出席停止対象。

「発症して5日を経過、かつ、

解熱後2日(幼児は3日)を経過」までは出席停止です。

「インフルエンザの症状が出て、丸5日を過ぎることが絶対条件!

熱が下がっても、幼児は丸3日(学童なら丸2日)すぎないと

学校には行けないよ!」ですからね。

 

インフルエンザは下痢を引き起こすこともありました。

そこに関連して、

次回は(乳幼児)下痢症の原因になるウイルスたちをおはなししましょう。

いわゆる「ノロ」のいるカリシウイルス科と、

ロタウイルスのいるレオウイルス科のおはなしです。