2 脈拍・血圧のおはなし(1)心臓4:代償機構

2020年3月27日

ヒトの体はどこかがおかしくなっても、

他のところがフォローに入り、

大事に至らないようにしています。

これが補足としておはなしする「代償機構」です。

 

フォローが有効なうちに、

おかしくなってしまったところが治ればいいのですが…。

間に合わない

(含む:そもそも「おかしくなった」ことに気付かない)と、

全てがダメダメになってしまいます。

 

今回注目している心臓は、止まってはいけないポンプでした。

心機能が低下して、心拍出量が下がってくると、

まずは交感神経系が頑張ります。

「ドキドキさせて、回数を増やそう!収縮性も上げよう!

これで1分あたりの体内血液循環量は守られるはずだ!」

さらに循環量不足に備えて、血管を収縮させることで

中心部分(重要器官)への血流をキ-プします。

 

また、循環量をこれ以上減らさないために、

ホルモン系もフォローに入ります。

下垂体後葉のバソプレッシン、

腎臓の血圧を上げる呪文

「レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系」。

どちらも体外水分排出を減らし、循環量をキープするための働きです。

 

…でも、体内循環量を増やすということは、

静脈に還る水分が増えるということ(静脈還流増加)。

循環量が増えて、心拍出量が増えるということは、

心臓の負担が増えるということでもあります。

始まりは「心機能低下」でしたから…

弱っているところに更なる無理をさせていることになります。

何が起こってくるかは、

今までのおはなしを読んだみなさんは、もう分かりますよね。