おいしくたのしく生化学4:(2)
野菜の力、感じていただけましたか?
今回の主役は、なんといってもトマトですね。
トマトは夏野菜の王様。
ビタミンAのもと(リコピン)とビタミンCはたくさん!
日光で傷みやすい(さらには冷房で乾燥しやすい)
夏のお肌を守る上皮細胞保護のビタミンA。
そして各種ストレスから身を守るビタミンCの合わせ技。
毎日でも口にしてほしいところです。
量は少しですが、
ビタミンB群やビタミンE、Kも含まれています。
パプリカやズッキーニも、ただの色どりではありませんよ。
どちらもビタミンAとビタミンCを含んでいます。
パプリカは少量とはいえ鉄分やカルシウムを、
ズッキーニはビタミンB群を含んでいます。
もしパプリカの色を選べるなら、
赤(朱色)のパプリカのビタミンC含有量が一番多いですよ。
「…夏野菜でおいしいけど、
なすってスカスカだよね…」と思っていたら大間違い。
目立ったものはなくとも、
なすは「油を吸える」ことがポイント。
油に溶けるビタミンや、
油そのものの栄養を蓄えてくれるのです。
少量とはいえなす自体にもビタミンAのもとや
ビタミンEやKの脂溶性組だけではなく、
ビタミンB群やビタミンCの水溶性組も含まれていますからね。
そして脇を固める玉ねぎやセロリ。
セロリは「スープの御出汁」になりますが、
それだけではありませんよ。
ビタミンAのもと、ビタミンB1・B2、
カルシウムや鉄分も含む名脇役です。
ビタミンB1は各種代謝の補酵素。
ビタミンB2は糖質代謝等の補酵素。
欠けてしまうと、
ビタミンB1は脚気、ビタミンB2は口内炎・口角炎です。
どちらも、軽視できない病気ですよ!
次回は、電子レンジレシピ。
プチトマトを使って、トマトの力を満喫しましょう!