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おいしくたのしく生化学4:(2)

2019年5月2日

野菜の力、感じていただけましたか?

今回の主役は、なんといってもトマトですね。

 

トマトは夏野菜の王様。

ビタミンAのもと(リコピン)とビタミンCはたくさん!

日光で傷みやすい(さらには冷房で乾燥しやすい)

夏のお肌を守る上皮細胞保護のビタミンA。

そして各種ストレスから身を守るビタミンCの合わせ技。

毎日でも口にしてほしいところです。

量は少しですが、

ビタミンB群やビタミンE、Kも含まれています。

 

パプリカやズッキーニも、ただの色どりではありませんよ。

どちらもビタミンAとビタミンCを含んでいます。

パプリカは少量とはいえ鉄分やカルシウムを、

ズッキーニはビタミンB群を含んでいます。

もしパプリカの色を選べるなら、

赤(朱色)のパプリカのビタミンC含有量が一番多いですよ。

 

「…夏野菜でおいしいけど、

なすってスカスカだよね…」と思っていたら大間違い。

目立ったものはなくとも、

なすは「油を吸える」ことがポイント。

油に溶けるビタミンや、

油そのものの栄養を蓄えてくれるのです。

少量とはいえなす自体にもビタミンAのもとや

ビタミンEやKの脂溶性組だけではなく、

ビタミンB群やビタミンCの水溶性組も含まれていますからね。

 

そして脇を固める玉ねぎやセロリ。

セロリは「スープの御出汁」になりますが、

それだけではありませんよ。

ビタミンAのもと、ビタミンB1・B2、

カルシウムや鉄分も含む名脇役です。

ビタミンB1は各種代謝の補酵素。

ビタミンB2は糖質代謝等の補酵素。

欠けてしまうと、

ビタミンB1は脚気、ビタミンB2は口内炎・口角炎です。

どちらも、軽視できない病気ですよ!

次回は、電子レンジレシピ。

プチトマトを使って、トマトの力を満喫しましょう!