1 細胞とアレルギーのおはなし(4)

2018年3月18日

ここからはアレルギー(過敏症)のおはなしです。

過敏症、つまり「過度に」「敏感」なのですよね。

何が過敏なのかというと、

身体を守る免疫系が過度に働きすぎているのです。

 

免疫系の基本は「抗原抗体反応」。

難しくありませんよ。

体にとって異物(侵入者)が「抗原」。

体を守るガードマンが「抗体」。

異物とガードマンの反応が、抗原抗体反応です。

早速、1つの例を見てみましょう。

花粉は私たちにとって異物ですから、抗原です。

それが体の中に入ってきたとき、

ガードマン(ここではIg-E)が侵入者の顔を把握します。

そして2回目以降の花粉(抗原)侵入があったとき、

ガードマン(Ig-E)は肥満細胞(という細胞)に救援要請を出します。

「侵入者!放水援軍を要請する!」

これを受け取った肥満細胞が、

中にためておいた分泌顆粒からヒスタミンを放出します。

ヒスタミンは…涙や鼻水を出させる「放水」役でしたね。

ヒスタミンのせいで、涙や鼻水が出て

体に入り込んだ花粉(抗原)は体の外に流されてしまいます。

無事、体の防衛成功です。

これが花粉症

Ⅰ型アレルギー(Ⅰ型過敏症)とも言います。

このようなⅠ型過敏症の特徴は「即時(すぐ)」であること。

たしかに、花粉症は花粉に触れると間髪おかずに発症しますね。

抗原侵入から約30分ほどで出るこの反応は「即時型」と呼ばれます。

 

「Ⅰ型」がある以上、他の型もありますよ。

 

よく、セットで出てくるのがⅣ型。

こちらは抗原侵入から24~48時間(さらに72時間まで)かかるので、

遅効型・遅延型」と呼ばれます。

その理由はガードマンがTリンパ球だから。

Tリンパ球はいろいろな仕事を掛け持ちしているので、

現場到着が遅れる!と思ってください。

代表例はツベルクリン反応ですね。

食物アレルギーにはすぐ出て怖いⅠ型アレルギーと、

なんだかじわじわ調子が悪くなるⅣ型アレルギーの両方があります。

 

残りはⅡ型とⅢ型。

Ⅱ型はマクロファージという白血球の仲間が登場。

ガードマンは侵入者と一緒にマクロファージに食べられてしまいます。

Ⅲ型は好中球という白血球の仲間が出てきます。

こちらもガードマンは侵入者と一緒に食べられてしまうのですが…。

場所が「血管内壁」という特徴があります。

Ⅱ型とⅢ型、似ているところが多いのですが。

マクロファージときたら、Ⅱ型。

好中球か「血管内壁」ときたら、Ⅲ型です。

 

以上、アレルギーのおはなしでした。

前回までの細胞・細胞小器官のはなしとつなげて理解できましたか?