4 消化器系のおはなし(14)

2022年9月12日

尿に関係するホルモンのおはなし。

基本作用は生化学「11 ホルモン」で説明してあります。

原尿からの水分再吸収に主に働くのはバソプレッシン

血液中のミネラル調節に主に働くのは鉱質コルチコイドです。

特にバソプレッシンは欠乏症の尿崩症と関連させてください。

正常なら1~2ℓ/日の尿が、

10ℓや20ℓも出たら干からびちゃいますよね。

 

さて、ここではあの呪文

「レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系」の復習です。

生化学で出たときには

「血圧を上げる呪文だ!」と覚えてもらいましたね。

今の皆さんなら、カリウムイオンも視界に入れつつ

血圧の上げ方を理解できるはずですよ。

始まりは糸球体の傍にある傍糸球体装置

血圧が下がってきたことを感じ取ると、レニンを出します。

レニンがアンギオテンシノーゲンをアンギオテンシンⅠにします。

さらにしっかり働けるアンギオテンシンⅡに変わってから、

アルドステロン(これ、鉱質コルチコイド)に

「血圧上げろ!」でしたね。

そのとき、

アルドステロンはナトリウムイオンを原尿から再吸収します。

ナトリウムイオンは水と仲良しなので、

水分も一緒に原尿から毛細血管に再吸収…

だから「血圧が上がる」でしたね。

そのとき、体のプラスマイナスのバランスをとるために、

血液中のカリウムイオンを原尿中に「分泌」します。

これがアルドステロン(鉱質コルチコイド)が

血液中のカリウムイオン濃度を調節する仕組みです。

 

カリウムイオンが血液中に多くなると危ない理由は、

生化学でも「3 循環器系」でもおはなししてあります。

そう、「高カリウム血症は心停止の危険!」でしたね。

テント状T波から、M字型になったらもう危ない…!

心電図をイメージできない人は、「3 循環器系」を復習です。

確実に生命に直結する重要な

(覚えて気付かなくちゃいけない)心電図ですよ。

 

さて、もう1つイオンがありましたね。

水素イオン…pHのおはなしです。

実はこれも生化学「13 酸性とアルカリ性」でおはなし済み。

そこでは

「水素イオンと重炭酸イオンの再吸収で調節!」と説明しました。

重炭酸イオンは二酸化炭素と水がくっついて、

水素イオンができたときの残りのイオンです。

細胞から二酸化炭素が出て放っておくと、

血液pHが動いてしまうから、

赤血球の中で炭酸にしておいて…

肺と腎臓で本格的な調節をすることも勉強しましたよ。

「赤血球の炭酸水素緩衝系」は、

覚えなくちゃいけない言葉でしたね。

 

実は、まだまだ腎臓のお仕事はありますよ。

そこは次回確認していきましょう!

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20220912更新)