4 消化器系のおはなし(2)

2022年9月12日

消化器系の始まりは口。

口は食べ物を細かくするところですね。

歯で物理的に細かくするだけではなく、

だ液で化学的に細かくするところでもありますよ。

 

だ液といえば、糖質消化酵素のアミラーゼ。

だ液が出るところは3か所あります。

舌の下「舌下腺」と、耳の下「耳下腺」、

下あごの「顎下腺」です。

文字通りの位置にあるので、イメージしやすくていいですね。

おたふくかぜ(ムンプス)の正式名称は「流行性耳下腺炎」。

耳の下あたりにある耳下腺が腫れて、

「おたふく」のような外観になるから…ですね。

 

物理的に細かくする主役は何といっても歯。

歯がしっかりしていないと、

ここから先に進む食べ物を小さくすることができません。

食べ物を小さくできないと、

消化酵素が働くことのできる「表面」が減ってしまいます。

つまり、消化酵素の働きが悪くなってしまうのです。

これではちゃんと栄養のある食べ物を取っても、

十分に体内に取り込めません。

だから歯(と口腔衛生)は大事のです。

 

歯は大人で32本

子供の歯(乳歯)は20本で、

抜けると大人の歯(永久歯)が生えてきます。

これはあごのスペースの問題。

32本分の十分なスペースを確保できるまでには、

時間がかかります。

だからそれまでは20本の乳歯で頑張ってもらい、

あごの骨が十分に成長したら、永久歯に交代です。

残念ながら、永久歯は抜けたら代わりはありません。

サメのようにまた生えてくる…なんてことはないので、

入れ歯やインプラントのお世話になりそうですね。

歯は、見てわかる通り生えている場所によって形が違います。

前歯は、切るための「切歯(せっし)」。

少し奥に行くと、

食べ物を刺して固定するための「犬歯(けんし)」。

奥歯は臼(うす)のようにすりつぶすための

「臼歯(きゅうし)」です。

 

これらの断面構造は大体同じ。

一番外側がエナメル質、ちょっと内側が象牙質。

真ん中に歯髄(神経)と血管があって、

あごの骨の中につながっています。

歯があごの骨で支えられている部分

(普段は見えないところ)では、

一番外側がセメント質になりますね。

あごの骨の周りにある粘膜が、いわゆる歯肉です。

 

先程「口腔衛生」という言葉が出ました。

口の中をきれいにしておく…そのままの意味ですが、

これがとても重要なのです。

次回、虫歯(齲歯)と歯槽膿漏の怖さをおはなししますね。

 

【今回の内容が関係するところ】(以下20220912更新)